ロシアが日韓攻撃対象リストを作成 機密文書で有事想定 「四足歩行」が社会問題化も
ウクライナ侵攻から間もなく3年。ロシアが日本と韓国との戦争を想定し、両国の攻撃対象リストを作成していたとイギリスメディアが報じた。 【画像】ロシアの若者が“動物”化? 流行の「クアドロビクス」とは
■日韓への攻撃目標策定か
イギリス紙フィナンシャル・タイムズが「2013~2014年に配布された機密文書によると、ロシア軍は日韓との戦争に備え攻撃目標を策定していた」と報じている。 当時、日ロには何が起きていたのか。 2013年、当時の安倍総理大臣のロシア公式訪問を始めとして、プーチン大統領と4回の首脳会談を行うなど、日本とは友好ムードだった。ただ、ロシアを中心とした世界の動きを見ていくと、2007年はミュンヘン安全保障会議でロシアがアメリカの対外政策を批判。2008年にはロシア軍が現在のジョージアに介入したグルジア侵攻があった。2014年にはウクライナの親ロシア派大統領が追放されたマイダン革命と、ロシアによるクリミア併合などがあった。 このころからロシア軍は日韓との戦争を想定していたというが、フィナンシャル・タイムズによると、アメリカのシンクタンク・スティムソンセンターのアルバーク氏が「ロシアは米軍が日韓と協力しロシアを攻撃することを恐れている」と指摘しているという。 ロシア軍はNATOとの戦いを想定し、ロシア東部が米軍に攻撃されることを懸念。アジア地域での軍の編成を防ぐため日韓の攻撃対象を策定したという。 ロシア軍の攻撃目標は、日韓合わせて160カ所に上る。このうち82カ所は北海道・奥尻島の航空自衛隊レーダー基地などの防衛施設で、さらに東海原発などの発電所や、関門トンネルを含む民間インフラも攻撃対象。計画は現在も有効だと記事は指摘している。 軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんによると、「ロシアが恐れているのは在日・在韓米軍。米軍を『補完』する戦力をたたくため日韓の弱点をリストアップしている。自衛隊基地や港湾、空港など在日米軍が依存している場所を緻密に選定している」という。