「メンタルやられちゃってます」ボヤキ止まらぬ児玉碧衣が必死に前を向く
熊本競輪場の「第69回JC×HPCJC(FI)」が3日に初日を開催。7Rのガールズ予選1を制した児玉碧衣に話を聞いた。 児玉碧衣がオールスターショックから抜け出せていない。前検日に「11月まで時間があるし、焦らずやっていきたい」と前を向いていた。前節の佐世保を完全優勝して心身共に立て直せたかに見えたが、そうではなかったようだ。 なかなか隊列が整わなかった初日7R。最終的に人気に応えた児玉だったが、勝負どころで包まれる流れに。決まり手は捲り勝ちでも、捲った吉岡詩織を追いかける形で鋭く追い込む辛勝。ヒヤッとしたファンも多かったはずだ。 「うーん、なんか中途半端なレースになっちゃった。周りからしたらすぐに引いてしまうイメージだろうし、そればかりじゃないってところも見せようかなと思ったんですけどね。焦りが出ちゃってて、踏んだりやめたりしてムダ脚を使ってしまった」 児玉なりにテーマを持って臨んだが、それが結果的に苦しい流れを招いてしまった。 「走りながらサッと引いておけばなんてことないのになぁとか思いながら。その辺の葛藤というか…。やりたいレースが定まってない。私って一つの事をやると一つの事を忘れちゃう。もう、メンタルがやられちゃってますね。あぁいう状況でも余裕を持って対応したいんですけどね」 自信を喪失するほどオールスターで完膚なきまでやられ、そこから僅か半月あまり。一般開催では常に1着を求められるプレッシャーも重なって、ボヤキが止まらないのも致し方ないか。これまでとは違う何かを求めながら、ファンの期待にも応えようと必死に戦っている。(netkeirin特派員)