トランプ氏、かつて禁止に追い込もうとしたTikTokで投稿デビュー
(ブルームバーグ): 11月の米大統領選挙でホワイトハウス返り咲きを目指すトランプ前大統領は、かつて現職大統領として営業禁止に追い込もうと試みた中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」で、投稿デビューした。若い有権者の支持を取り付けることが狙い。
大統領経験者としては史上初めて刑事裁判で有罪の評決を受けたトランプ氏は、総合格闘技団体アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)のデイナ・ホワイト最高経営責任者(CEO)と写った動画をティックトックに投稿。長さ13秒の動画は途中でトランプ氏に声援を送るファンの場面に切り替わり、トランプ氏は「光栄だ」と話している。
トランプ氏「口止め料」裁判、有罪の評決-米大統領経験者で初めて
世論調査では激戦7州のほとんどでバイデン氏をリードするトランプ氏は、先週の有罪評決から注意をそらそうとしている。
7月11日の量刑言い渡しを待つトランプ氏は2日、自宅軟禁や収監の実刑が言い渡されるリスクについてFOXニュースで問われ、国民が黙っていないだろうと答えた。
「国民はつらい思いをするだろう。ある時点で我慢の限界に達するはずだ」と述べた。
現職当時にティックトックを強制売却に追い込もうとしてできなかったトランプ氏は、バイデン政権が最近同様の措置に動いたことを自身のソーシャルメディアで批判。自分は「特に若い人々」にメッセージを送っていると述べた。
トランプ氏とその陣営はこれまでグーグルおよびメタ・プラットフォームズのフェイスブックが選挙に干渉しているとして、その証拠を明示せずに非難している。
原題:Trump Courts Young Voters by Joining TikTok He Tried to Ban (1)(抜粋)
--取材協力:Akayla Gardner.
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Stephanie Lai, Michael Sin