羽生結弦さんがアイスショーのツアー公演発表「心を込めて、魂を込めて」【コメント全文】
フィギュアスケート男子で五輪2連覇で、プロスケーターの羽生結弦さんが4日、アイスショー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd -Echoes of Life- TOUR」のツアー公演を発表した。 この日開設されたホームページで「”GIFT” at TOKYO DOME ”RE_PRAY” から続く ICE STORY 第3弾、開催決定。」と発表。12月に埼玉で、来年1月に広島、2月に千葉で公演する。 ホームページで公開された羽生さんのコメントは以下の通り。 ◇ ◇ 私は「生きている」ということについて、物心ついた頃から漠然と考えてきました。そして東日本大震災を経て、また、様々な災害に遭われた方と出会い、記憶や想いに触れ、加えて、近年急増しているように感じる日本各地の天災や世界中の困難を目にする毎に、学んできた「生命倫理」と、考え、感じてきた私が持つ哲学の中で私が「生きている」ということ、「生きている」意味について答えを探しては見失い、また探して見つけて仮定してということを繰り返してきました。 ふと目を外に向ければ、私たち自身を見失ってしまうような、情報に溢れた社会の中、自分の痛みも他人の痛みも感じ続けてしまうような世の中で、「命」とは何か。「わたし」とは何か。そんな途方もない問いへのヒントになりたいと思い、物語とプログラムを綴りました。 きっと、私にしかできないなんてことは、この世には存在しないと思います。AIやテクノロジーが発展している今、人間にしかできないこともどんどんとなくなり始めています。 ただきっと、創り上げていくチームと、公演を観てくださる皆さんと一緒なら、その一瞬は「私たち」にしかできないことに変わると信じています。 世界最高峰のチームと、そして、皆さんと一緒に、最上級の体験をしていただけるよう、心を込めて、魂を込めて、全身全霊で滑り、届けていきます。 羽生結弦