【独占】世界60位 内島萌夏 好調の要因語る、9歳でテニス始め四大大会・五輪出場<女子テニス>
東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2024
10月12日、大阪府にあるウインザーラケットショップ梅田店にてアシックス主催のイベントが行われ、世界ランク60位の内島萌夏がtennis365.netの独占取材に応じ、好調の要因やトップ選手との対戦経験を語った。 【内島萌夏、日比野菜緒ら 東レPPO組合せ】 内島は今年のカンガルーカップ国際女子オープンテニス2024(日本/岐阜、ハード、ITF10万ドル)から19連勝をするなど好調を維持。全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ではともに白星を挙げるなど活躍が目覚ましく、世界ランキングも自己最高位となる59位を8月に記録した。 【内島萌夏インタビュー】 Q. テニスを始めたきっかけは? 近くにあるテニスコートで妹と一緒に行ったのがきっかけです。ジュニア時代はテニスを楽しむだけでやっていて、16歳の時に全日本ジュニアで優勝し、フェドカップにも呼んでもらい、奈良さんとアップをさせてもらい、その1週間後の岐阜のカンガルーカップの決勝で奈良さんと対決したことで、プロになろうと思いました。他のテニス選手とは違った経験だと思います。 Q. 9歳という年齢でテニスを始めたことをどう捉えていますか? 遅いということもあるかもしれませんが、身体が出来上がっていることや、人の話をちゃんと聞けるようになった時期からだったのはとても良かったと思います。 Q. 今年は全仏オープンと全米オープンで2回戦進出、オリンピックにも出場しましたね。 オリンピックは出られると思っていませんでした。今年のカンガルーカップから19連勝できて、そのおかげで全仏でA・サバレンカ選手とも戦えたし、オリンピックでも戦えたし、びっくりするような経験ができた1ヵ月でした。 Q. 全仏オープンでのサバレンカ選手との対戦の印象を教えてください。 本当にボールが重かったし速かったし、受けたことのないボールでした。フィジカル的にも強くて、自分が良いボールを打ってもしっかり良いボールを返されていました。良いプレーをしていてもプレッシャーを感じていました。気持ちも出してくる選手ですし、圧倒されないようにと思いながら戦っていました。(表現しにくいですが)対戦してみないと経験できない試合でした。 Q. グランドスラムに対する意識はありますか? 自分にとっては予選を通過するのは当たり前ではなく、毎回グランドスラム前になると特別な気持ちがありました。(ここ数大会は予選通過できているので)これからはこういう舞台で戦う選手になりたいと考えています。 Q. キャリアで印象に残っている試合はありますか? 先ほど話した奈良さんとの決勝と、もう一つは全仏の1回戦で戦ったサバレンカ選手との試合です。 Q. 大坂なおみ選手に対する印象を教えてください。 今年、何度か大会でお会いしていますが、何度あっても緊張するスターだなと感じますし、影響力が大きな人だなと思います。自分も同じように人に夢を与えられる影響力のある人になりたいと思います。 Q. ここ1年の好調の要因は? 2年前に自己最高の104位に上がりましたが、100位を切ることができず、その次の年はうまくいかず、気持ちの面でもタフに戦えなかったと感じています。年末に3、4週間しっかり練習しました。テニスのプレー面でも良かったですし、今年は気持ち的に強く戦えていると感じます。 Q. 気持ちをコントロールする方法は? 勝ち負けを意識しすぎて守りに入るようなことが多くなっていました。勝ち負けを意識しすぎるとプレーがおかしくなっていくことを経験しました。もちろんプロなので結果はとても重要なのですが、自分のテニスをもっと強くしたいということを意識するようにしました。 Q、21日に開幕する東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2024(日本/東京、ハード、WTA500)に対する意気込みを教えてください。 今年は特にトップ選手が多く、いつもに増してレベルの高い大会になっていて、日本人選手はみんな活躍したいと考えていますが、自分も特にその思いが強くて空回りしていることが多いです。今年はその思いは大事にしつつ、空回りをしないよう自分らしく戦い良いプレーをしたいと思います。 Q. 同様にテニスを頑張っている人たちへのメッセージをお願いします。 テニスはメンタル、フィジカル、テクニック、いろんな面があります。1つうまくいかないことがあっても他の面で補えると考えています。例えば、私は遅く始めましたが、それを言い訳にはしないようにしていますし、(人とは違っても)良いことがあります。全てのカテゴリーで成長するということを意識してきました。いろんな面で成長ができること、楽しむことを忘れず、成長できればもっとその先に楽しいことがあるので、皆さんも頑張ってほしいです。
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