サヨナラ劇勝の広島・新井監督 「うちの自慢のブルペン陣」勝因に 15戦連続0封の塹江が今季2勝目
「広島4-3DeNA」(14日、マツダスタジアム) 広島は1-3の九回に菊池が逆転サヨナラ3ラン。4番手の塹江敦哉投手が2勝目をマークした。 劇的な1勝を演出したのは救援陣だ。塹江は走者を背負いながらも粘って15試合連続無失点。今季2勝目を手にした。 「自分自身は褒められた内容ではなかったけど、何とか粘れてチームの勝ちにつながったことはよかったです」 2点ビハインドの九回に登板。先頭の林に内野安打を許すなど、2死三塁としたところで代打・宮崎と対峙(たいじ)した。「最初はバッター勝負で」と抑えにかかったが、2ボールとなったところで頭の中を整理。「点を取られてはいけない場面」と最善策を模索した中、宮崎には四球で一、三塁から佐野との勝負。ここで空振り三振を奪うと、歓声を浴びながら駆け足でマウンドを降りた。 床田が今季最短の5回で降板。六回からは黒原が1回2/3、森浦が1回1/3と、ともに回またぎをこなして試合を壊さなかった。17試合連続無失点とした森浦は「どの展開でいってもゼロで抑える。それが仕事だと思っているので勝ちにつながってよかった」と頼もしかった。 新井監督は「うちの自慢のブルペン陣。彼らが点を与えなかったので、こういう結果になった。きょうもナイスピッチだった」と絶賛。勝ちパターン以外の投手の奮闘が、接戦も拾える要因になっている。 「またチームのためにいい投球を心がけていきたい」と塹江。抜群の安定感で夏場の戦いを支えていく。