カナダ西部の大規模山火事 風光明媚なジャスパーに迫る
ジャスパー、カナダ、7月26日 (AP) ― カナダ西部アルバータ州の風光明媚な町ジャスパーは、ロッキー山脈で発生した山火事で建物が炎上、住民と観光客約2万5000人が避難して、一夜にして無人の街と化した。 ジャスパーと隣接する国立公園は南北から迫る山火事に挟まれ、5000人の住民とその4倍約2万人の観光客が、7月22日から23日にかけて町から退避。翌日、南から迫っていた火が町の外れに到達した。 ジャスパー国立公園は国の宝とされている。国連は1984年、ジャスパーを含むカナディアン・ロッキーを世界遺産に指定した。 アルバータ州は数週間熱波に見舞われ、既に7500人が人里離れた集落から避難を余儀なくされている。州内では約176件の山火事が発生し、そのうち54件は制御不能となっており、火災の多くは落雷によるものだという。 昨年は記録的な数の山火事が発生し、カナダ全土で23万人以上が被災、噴煙が米国の一部都市に流れ込んだ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)