避難住民1万人超に帰宅許可 加州州北部で続く森林火災
オロビル、カリフォルニア州、7月5日 (AP) ― 米西海岸カリフォルニア州北部の森林火災で避難命令が出されていた数千人の住民に7月4日午後、帰宅が許された一方で、依然として炎天下での消火活動が続いている。 ビュート郡オロビル近郊で燃え続ける「トンプソン・ファイアー」の消火率は、7%から29%に改善した。 避難命令や勧告を受けていた1万7000人の大部分は帰宅できた。 ビュート郡報道官によると、2万6000人が避難命令や警告を受けているという報道は不正確で、火災の展開があまりに早かったため、正確な数字を把握するのが難しかったと訂正。 サクラメントの北約110キロのオロビルで発生した「トンプソン・ファイアー」は、立ち上る煙が宇宙からも観測できたといい、これまでに羽田空港の広さに相当する15平方キロメートルを焼き尽くした。 消防当局は最高気温が42℃に達する可能性があり、週末にかけてさらに暑くなると予想している。 4戸の家屋が焼失し、1万2000戸以上が炎上の危険にさらされている。 消防士4人が負傷したが、いずれも高温によるものだという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)