SHOWAが「電子制御サス=高級車にしかつかない」の常識をブッ壊す!「EERA Gen2」は小排気量車やスクーターもターゲットに想定
「足つき不安」の解消パーツにもなる!?
SHOWAには自動車高調整機能を備える電子制御サスペンション「EERA HEIGHTFLEX(イーラ・ハイトフレックス)」という製品があります。 これは走り出す前(停車時)は車高が下がって乗り降りしやすく、走り出すと「本来」の車高に戻るというもので、シート高の高い大型アドベンチャー、ハーレーダビッドソン パンアメリカ1250に採用されています。 この自動車高調整機能を「SHOWA EERA Gen2」でも使えるということです。 もちろんサスペンションを縮められる量に限度はありますが、「SHOWA EERA Gen2」が普及すれば、シート高の高さや足つき性で乗りたいバイクを諦める……なんてことが無くなるかもしれません! シート高を下げるだけなら、車体の後ろ側の車高が落ちて欲しいもの。となるとリヤショックだけSHOWA EERA Gen2を採用するという手もありなのでは? 前後装着よりコスト的に安く済みますし、とSHOWA担当者に聞いてみたところ……。 「リヤだけに付けるということは可能ですが、それで車高調整機能を働かせた場合、光軸が変わってしまうなどの問題があります。なので前後ともに装着が推奨となると思います」 とはいえ、電子制御サスペンションの本領は「走り」。 「サスペンションのセッティングって難しい、そう思っている人も多いのではないでしょうか。なら、電子制御に全てをお任せしてしまうのはどうでしょう。SHOWA EERA Gen2が普及すれば、多くの人がバイクの走りを存分に楽しめたり、快適なツーリングができると思います」とSHOWA担当者。 現在、SHOWA EERA Gen2の市販は未定ですが、車両メーカーの純正採用だけでなく「アフターマーケット用パーツとしても出せるかもしれない」とのこと。 フルアジャスタブルの上級サスペンションに変えて、奥深いセッティングの世界を楽しむ。そうしたベテランライダーの方もいるかと思います。 ですが、カスタムパーツとして「電子制御サスペンション」が選べるとしたら……。セッティングに頭を悩まさず、「ポン付け」でサスペンションをグレードアップできる、そんな未来がやってくるかもしれません。 レポート●上野茂岐 写真●日立Astemo 追記(2024年12月10日):「EERA HEIGHTFLEX(イーラ・ハイトフレックス)」がホンダ CRF1100Lアフリカツインに採用されていると紹介しておりましたが、採用しているモデルはハーレーダビッドソン パンアメリカ1250のみでした。その点を訂正しました。