「お金パッとくれる人でラッキー」紀州のドン・ファン事件 『毎月100万円』『性交渉なし』など条件に結婚 元妻が赤裸々に供述…「野﨑さんが覚醒剤の購入を依頼」密売人との接触認める【被告人質問詳報・前編】
“野﨑さんが覚醒剤を欲したので、密売サイトで…”と主張 密売人と会う前に「警察24時見て、こんな感じかなと予習」
しかし被告曰く、結婚後に野﨑さんは条件に反して、何度か性的な行為を求めてきたという。そして、2018年4月初旬。 被告「『ダメだから(=性的な満足を得られないから)覚醒剤を…』と言われました。冗談だと思って、『お金くれたらいいよ』と冗談で言ったら、バッグから20万円を出して渡してきました」 「(後日)社長から催促されました。『あれどうなった?』と。“マジなの?”と思いました」 「買い方を知らなかったけど、中学の授業で薬物は裏掲示板で取引されると習ったのを思いだして調べました」 弁護人「それはいつのこと?」 被告 「4月7日です」 須藤被告は、2018年4月7日=野﨑さん死亡の約1か月半前に、掲示板に載っていた番号に電話をかけ、公判にも証人出廷した“覚醒剤の密売人”らと接触したことを認めた。 11月7日の公判に出廷した密売人との電話については… 被告「先払いと言われたので、詐欺でだまされると思って、直接(の支払い)がいいと言いました」 「社長の自宅には郵便物が届かない、全部会社に届いちゃうので、配送でお願いしますと」 「サイトには0.3、0.5、1と書いてあったから、3択かと。1グラムいくらですか?と聞いたら、10万円ですと言われた」 「(午後)10時に(田辺に)来てほしいと。10時前だと、まだ車も人通りもあるから、どんなに遅くても12時までがいいと」 午後7時すぎに注文した後は、テレビやYouTubeを見るなどして過ごし、密売人らの田辺到着を待ったという。 視聴した動画や、検索履歴のラインナップは「ダメ絶対。薬物多量摂取した人が見る世界」「危険ドラッグの本当の怖さ」「アフガニスタンの12歳の麻薬中毒の少女」「覚醒剤 死亡」「覚醒剤 過剰摂取」「警察24時」など…。 被告は、“これらを1つ1つ文字を打ち込んで検索したのではなく、検索欄に表示される候補をクリックしたり、関連性が高いとして表示された動画を視聴したりしただけ”と説明した。 被告「もうすぐ(密売人が)来る時間だから、『警察24時』を見て、こんな感じかなと予習しました」