特許取得構造と新素材を採用 「MIZUNO NEO VISTA」のポテンシャル
ミッドソールに柔軟性と反発性に優れた新素材を採用
「ミズノネオビスタ」のミッドソールには柔軟性と反発性に優れた新素材、MIZUNO ENERZY NXTを大ボリュームで採用している。そして、ソールの厚さは前足部で36.5mm、踵部で44.5mmとかなり厚い。結果、従来モデルと比べて、クッション性、エナジーリターンが大きく向上している。 「ハイクッションが特長のWAVE NEO ULTRA(ウエーブネオウルトラ)と比べても、踵部のクッション性が54%、前足部のクッション性が83%優れています。また、エネジーリターンについては同じくウエーブネオウルトラとの比較で踵部が35%、前足部が60%高くなっています。脚への負担の少なさと、推進力を感じてもらえるはずです」
「ミズノネオビスタ」用にアレンジされたSMOOTH SPEED ASSIST機能
そして、特許取得のSMOOTH SPEED ASSISTは、ミズノネオビスタ用にアレンジされて採用されている。SMOOTH SPEED ASSISTとはミズノ独自のソール構造のこと。前足部はフォアフット接地時に自然な角度になるようなカーブを描きながら、十分な足幅を確保。中足部は拡張され、接地時に安定しつつ大きなエネルギーリターンが得られるようになっている。そして踵部分を大胆にカットすることで、自然なフォアフット接地をサポートする。 一般的なランニングシューズの場合、フォアフットで着地した際に重力によって踵が下がり、これをふくらはぎ周辺の筋肉が支えるのだが、SMOOTH SPEED ASSISTには、このときふくらはぎ周辺の筋肉の負担を軽減する効果がある。 「ミズノネオビスタはジョグにフォーカスしたモデルなので、同じSMOOTH SPEED ASSISTでもウエーブリベリオンプロ 2のものとは異なります。ウエーブリベリオンプロ 2は1キロ3分よりも速いペースにも対応するモデルで、接地時に地面と足の角度が11°になります。 一方、ミズノネオビスタは1キロ5分前後のペースに最適化しており、接地時の地面と足の角度は5°になります。角度がそれだけ違えば、負担軽減効果がなくなってしまうのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、もちろん十分な効果が得られます。 下腿三頭筋の伸張性収縮の一般的な指標とされる“足関節底屈トルクの負の仕事”を、社外被験者を用いた実験により測定。時速12キロ(1キロ5分ペース)での走行時にミッドフット、フォアフット走法におけるネオビスタ同様のSMOOTH SPEED ASSIST機能搭載商品と非搭載商品(自社)の比較では、前者の方が“足関節底屈トルクの負の仕事”が低減されることを確認しています」 軽くて柔軟なフォーム素材を大ボリュームで採用し、厚底。多少とはいえ踵がカットされた設計となると、安定性を心配するランナーもいるかもしれないが、その点も十分に配慮されている。