イギリス、ウクライナに兵士派遣を検討 訓練提供を目的に
英国防省は、兵士をウクライナに派遣して、ウクライナ兵らの訓練を支援することを検討している。複数の国防関係者が19日までに明らかにした。 イギリスは現在、国内でウクライナ兵を訓練している。このほか、英軍の衛生兵の小チームがウクライナに入って訓練を提供している。 英兵をウクライナに送って訓練を提供することについて、同国を訪問中のジョン・ヒーリー英国防相は詳細を述べることを避けた。ヒーリー氏はキーウで、来年のウクライナ支援の強化について協議している。 ただ、国防関係者らによると、ヒーリー氏は、ウクライナ兵を訓練する目的で英兵をウクライナに送ることを排除していないという。 ヒーリー氏は、「ウクライナに関する共同計画の詳細は(ロシアのウラジーミル・)プーチン大統領が知らないままにしておく必要がある」とBBCに話した。 イギリスはウクライナに対し、2億2500万ポンド(約490億円)の追加軍事支援を約束している。ドローン(無人機)、砲弾、防空網の増強を目的としている。 ヒーリー氏はまた、ウクライナを有利な立場にする他の方法についても協議してきたと説明。兵器やウクライナ兵の訓練の拡大、ロシアに対する制裁の強化が、それに含まれるとした。 ウクライナでの戦争をめぐっては、ドナルド・トランプ次期米大統領が、終結させると宣言している。一部の西側諸国は、実際に終結に至った場合に、ウクライナにどう安全保障を提供できるか議論している。 ヒーリー氏は、トランプ次期大統領の計画を見守るとした一方、ウクライナが戦っている間は同国のためにできる限りのことをすることが、自分の優先すべき義務だと述べた。 (英語記事 UK considers sending troops to train Ukrainians)
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