「スプリント・メソッド」は、集中力のない人ほどうまくいく生産性テクニック
スプリント・メソッドの注意点
スプリント・メソッドでは、事前に決めた長さの時間を作業に充てるというだけでなく、「特定のタスクを完了すること」も目的となります。 ですから、タスクにどれだけの時間がかかっているか、あるいは、すべてを順調にこなしているかということをあまり気にせず、作業に最大限の力で取り組めますし、またそうすべきです。 たとえばレポートを書く場合、1回目のスプリントでは、「最後まで書き終えること」に専念してもいいでしょう。そして、休憩をはさんだ2回目のスプリントでは、1回目で書いた内容を推敲する作業に充てるのです。 毎回のスプリントで、やるべきタスクを完了させることで、成果よりも設定時間を重視している場合には味わえないであろう達成感が得られます。 また、集中力が高まっている最中にタイマーが鳴ると気が散ってしまいますが、スプリント・メソッドなら、目の前のタスクにもっと専念できます。
休憩時間は、集中した時間の半分に
ただし、休憩時間は削らないでください。小さなタスクの完了にいくら時間がかかったとしても、その半分程度の時間を回復に充ててから、次のタスクに移りましょう。 たとえば、レポートをひととおり書くのに30分かかった場合は、15分休んでから推敲に移ります。 これはマラソンではなくスプリントですから、短時間に力を発揮することと、回復時間をとることを大切にしましょう。 ──2023.10.17公開記事を再編集して再掲しています。
遠藤康子(ガリレオ)