世界遺産登録20周年「熊野古道」3時間ハイキングで回れる「見どころガイド」限定記念イベントもチェック!
2024年7月7日に「紀伊山地の霊場と参詣道」が、世界文化遺産登録20周年を迎えた。そのなかで、三重県南部から和歌山県南部は「熊野(くまの)」と呼ばれ、古来より神々の霊が宿る聖域として知られる。 ■【画像】世界遺産登録20周年を迎える熊野古道でハイキング! あの「スギ巨木&石畳」の王道コースや「那智の滝」のコラボ写真が撮れる、絶対おすすめのフォトスポットなど、3時間でも満喫できる見どころばかり!(写真をすべて見る) 今回は、世界遺産登録20周年記念イベントが多数あり、盛り上がりを見せる熊野のおすすめスポットとイベントについて紹介する。
■「大門坂」から「熊野那智大社」「那智の滝」をめぐる王道のコース
熊野を訪れたら絶対に押さえておきたいのが、「大門坂(だいもんざか)」から「熊野那智(なち)大社」「那智の滝」をめぐる、世界遺産を堪能できるコースだ。 車で行く場合、大門坂駐車場を利用する。連休などは混み合うこともあるので、早朝から出掛けるのがおすすめ。筆者は9時頃に到着したが、混雑のため車を駐車するのに30分ほどかかった。 バスを利用する場合は、紀伊勝浦(きいかつうら)駅発の路線バスに乗車し、大門坂観光案内所前の大門坂バス停で下車。 那智の滝からは再び大門坂を通り、スタート地点である大門坂駐車場または、その横にある大門坂観光案内所の前まで戻る。 ●平安時代から続く参詣道の雰囲気が味わえる「大門坂」 平安時代、参詣のために身分や老若男女を問わず大勢の人々が熊野を訪れた。 「熊野古道(こどう)」は、古くから人々が通った参詣道の総称である。 大門坂は杉並木と苔むした石畳が続き、平安時代から続く熊野古道の雰囲気を存分に味わえる参詣道だ。自分が歩いているこの道を、平安時代の人々も通ったと思うと感慨もひとしおである。 石畳はゴツゴツしていて、やや歩きにくいので足元に注意しながら歩こう。 大門坂 住所 〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 ●熊野信仰の中心地「熊野那智大社」と「那智山青岸渡寺」 大門坂を抜け大通りに合流するとすぐ、熊野那智大社へ向かう参道に入る。ここからは日陰がほとんどなく、石段をひたすら登っていくことになる。息切れして、もう登れないかもしれないと思った頃、ようやく熊野那智大社に到着する。 熊野那智大社は、隣接する「那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)」とともに熊野信仰の中心地とされ、朱塗りの社殿と木々に囲まれた境内には神聖な空気が漂う。 熊野那智大社の前にある御神木は、樹齢850年と推定されるクスノキだ。高さ約27m、幹回り約8.5m。幹が空洞化しており、護摩木(ごまぎ)や絵馬を持って通り抜ける「胎内(たいない)くぐり」ができる。 那智山青岸渡寺のすぐそばには、三重塔と滝を撮影できる絶好のフォトスポットもある。筆者のおすすめは、三重塔まで下った場所からのアングルだ。 熊野那智大社 住所 〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 電話 0735-55-0321(7:30~16:30) ※営業日時はホームページよりご確認ください 那智山青岸渡寺 住所 〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8 電話 0735-55-0001(8:00~16:00) ※営業日時はホームページよりご確認ください
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