「戦友だった」40年の親交・テリー伊藤さん、小倉智昭さんを偲ぶ「毎日4時間睡眠じゃないですかって言ったら…」
「またスポーツやりたい」
スポーツから政治、経済まで多岐にわたり、豊富な知識をもとに鋭い言葉をお茶の間に投げかけてきた小倉さん。「スッキリ!!」時代のこんな思い出を振り返る。 「小倉さんはアスリートの力を見抜く力があったよね。五輪の選手の見立てはもちろんのこと、アマチュアのスポーツの動向なんかも詳しかったから、よく小倉さんに話を聞いたもんですよ。それで聞いた話をちゃっかり自分が知ってることのようにしゃべっちゃったこともあったなあ……」 小倉さんとは40年以上、付き合いのあったテリーさんだが、プライベートで一緒に食事や飲みに行くことはなかったという。だが、あるとき小倉さんから「テリーさんオシャレだから、俺の服みつくろってよ」と言われ、一緒に洋服を買いに行ったこともあったのだとか。 「青山のUNITED ARROWSかなんかに行ったなあ。小倉さんといえばスーツのイメージでしょ?でも背も高いしさ、どんな格好しても似合うと思って、小倉さんに似合いそうなジーンズとジャンパーをお勧めしました。 その後、その服を着てる小倉さんは見られなかったけど、多分どこかで着てくれたと思います」 29歳の時に東京12チャンネル(現在のテレ東)を退社、フリーアナウンサーとして大橋巨泉事務所(現在のオーケープロダクション)に所属し、数年前にオールラウンドに移籍し、株式会社PTPの社外取締役としても活躍していた小倉さん。 「巨泉さんはリタイア後の人生を楽しんだけど、小倉さんはその時間があったのだろうか。小倉さんはスポーツ好きだったから、よく“またスポーツやりたい”なんて言ってたのを聞いたものです。その時間を楽しんでほしかったなあと思います。真面目で仕事に意欲的で輝かしい人生を歩んできた方だからね。本当に残念だし寂しい」 小倉智昭さんのご冥福をお祈り申し上げます。 取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班
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