『ブルーロック』アニメと映画の主演声優に聞いた 潔世一と凪誠士郎のすごさとは?
2018年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載が始まった漫画『ブルーロック』。22年からはテレビアニメもスタートし、4月19日に「ブルーロック」シリーズ初の映画が公開されました。小中学生向けのニュース誌「ジュニアエラ5月号」(朝日新聞出版)では、テレビアニメの主人公・潔世一役の浦和希さんと、映画での主人公・凪誠士郎役の島﨑信長さん、ふたりの声優がそれぞれの役の魅力を語ってくれました。 【写真】凪と潔の声優 貴重なツーショットはこちら ■同じ物語をちがう視点で見る面白さ ―テレビアニメシリーズでは潔世一が主人公ですが、映画では主人公が凪誠士郎になりますね。 浦 はい。映画は凪の視点で描かれた作品です。これまではあまり意識してこなかったんですが、いざ主役ではなくなると、ちょっと悔しいですね(笑)。 島﨑 でも、視点が変わるだけでこんなにも同じ物語が変わるのかと思うと面白いよね。例えば、テレビシリーズのときの凪は、えたいのしれない強大な敵で天才。だから、僕はプレー中にちょっと息が切れていたり、熱くなっていたりする場面でも、ちょっと抑えた芝居を求められました。熱さを見せすぎると、凪が身近に見えすぎて、逆に弱く見えてしまうから。それが映画では凪が主人公だから、凪はこれぐらい息が切れているし、疲れている。そして心も実はかなり動いているよねって、等身大の生身の凪を演じました。 浦 テレビシリーズと見比べてもらうとその違いがわかるので、さらに楽しんでもらえると思います。
■潔や凪の魅力を知り尽くしたふたり ―潔と凪の魅力はどんなところですか? 浦 潔の魅力は、たとえば糸師凛(ブルーロックのトッププレーヤー)と初めて会ったとき、そのボールさばきに、素直に感動できてしまうような、サッカーに対して真っすぐなところです。また自分がルールだと言い張るほどの強いエゴを持つ馬狼照英に対して、彼を変えるのではなく、自分が変わって馬狼に適応できる、現状打破能力みたいなものがすごいですね。 島﨑 凪はまずキャラクターの設定がいいですよね。ちょっと無気力でクール。今っぽくゲームが好きで、なんか動きたくないとかって、みんなが共感できることを言っているのに、やったこともないサッカーをやらせたら超天才。みんな凪に憧れますね。 そのうえで、彼の魅力は外側だけでなく、その奥にもある。人への思いもちゃんとある子で、興味があったらちゃんと会話するし、同級生の御影玲王との絆や潔との関係性にも、それぞれ執着を持っています。