松坂大輔、破格の“安売りセール”で阪神、中日に移籍打診?!
結局、阪神は時間をかけて球団内部で熟慮した上で最終的には獲得を断念したようだが、まだ中日を含めた数球団は、結論を出していない。 中日には西武時代から松坂の兄貴分として親交の深いデニー友利が編成部にいるため環境としては溶け込みやすい。加えて外国人頼みだった先発陣には、小笠原慎之介(20)らの若手が出てきているが、今季2桁勝利を挙げた投手が一人もおらず、まだ整備されていない。もし松坂が故障を完治して、全盛期とまでは言わないもののクオリティスタートを十分に守れるようなピッチング技術を見せることができれば、そこに入るこむ余地は十分にある。 また閑古鳥の鳴くナゴヤドームでは、話題性のある松坂が予告先発すれば、1試合投げるだけで簡単に元はとれるだろう。松坂よりも年上の岩瀬仁紀(43)が今季カムバック賞を獲得するなど、故障に苦しんだベテランが復活した土壌もチームにはある。“レジェント”山本昌は50歳まで投げた。日米164勝の“生きた教材”の松坂がチームに加われば若手への新たな刺激にもなるだろう。 松坂サイドが動きを見せたことで膠着状態にあった“平成の怪物”の去就が急展開しそうだ。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)