大谷翔平、パドレス・松井裕樹とメジャー3度目の対戦 左中間二塁打で大谷に軍配
◆米大リーグ パドレス―ドジャース(10日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク) 【動画】大谷翔平、松井裕樹から左中間を破る痛烈な二塁打! ドジャース・大谷翔平投手(29)が10日(日本時間11日)、敵地・パドレス戦に「2番・DH」で先発出場。1点を追う8回無死一塁の第4打席はパドレス・松井裕樹投手(28)との“日本人対決”となったが、左中間を破る二塁打で大谷に軍配が上がった。 2人はメジャー3度目の対戦。これまでは右飛、右翼線二塁打で2打数1安打の“引き分け”だった。この日は0―1という緊迫の場面でのマッチアップ。1ボール1ストライクからの3球目、大谷は松井の87・1マイル(約140キロ)のスライダーを捉えた。打球速度107・2マイル(約172・5キロ)のライナー性の打球で左中間を真っ二つ。無死二、三塁とチャンスを拡大させ、続くフリーマンの同点犠飛につなげた。 この日のパドレス先発は右腕・キング。通算対戦成績は9打数4安打の打率4割4分4厘、3本塁打、今季も4打数2安打1本塁打とカモにしていたが、ブーイングで迎えられた初回1死の第1打席は外角高めの93・6マイル(約151キロ)のシンカーに空振り三振に倒れていた。それでも、3回1死一塁の第2打席では左前打を放ち、3試合、11打席ぶりの安打。初回にやられた外角92・6マイル(約149キロ)シンカーに今度はうまく対応した。1点を追う6回先頭の第3打席は一ゴロ。打球を処理し、自らベースを踏みにいった一塁・クロネンワースとベース上で交錯しかけた末、際どいタイミングでアウト。そんな状況でも、大谷は右手でクロネンワースを気遣う紳士的な対応を見せていた。 8日(同9日)の本拠地マーリンズ戦では4打数無安打。今季初の2試合連続ノーヒットに終わって、7日(同8日)までの3戦連発から一転、勢いにやや陰りが見えた。同日に20年本塁打王で、今季の最大のライバル・オズナ(ブレーブス)が2打席連発の12号を放ち、本塁打王争いで2位に後退していた。この日は昨季打点王のタッカー(アストロズ)もタイガース戦で12号をマークし、11本塁打の大谷を抜き去った。それでも、最近2試合は当たりが止まっていたとはいえ、試合前の時点で打率3割5分5厘、54安打などリーグ8冠となっていた。
報知新聞社