緊急搬送で気づいた間取りの工夫と手すりの大切さ。体が動かない、に備えた家づくり
手すりや壁がある階段にしておいてよかった!
建築時に設計士から、階段やトイレ、玄関に手すりをつけるか聞かれた覚えがあります。とくに玄関やトイレには手すりをつけるかは、意見が分かれるとのことでした。 わが家は、階段とトイレには手すりをつけました。一方、玄関には現在つけていません。壁に下地だけ入れてもらい、将来高齢になって必要となったときに、つけられるようにしています。 今回、手すりがあること、また手をつけられる壁があることが、とても有難いと実感しました。痛くてなにかで体を支えないと、立つことも進むこともできない状態でしたが、この階段のおかげで、1階まで自力で下りることができました。 こちらは2階から階段を眺めたところ。以前足の弱っていた祖母が新居に遊びにきてくれたとき、「この手すりすごくいい。握りやすい!」と言っていたことの意味が、わかった気がします。 アイアン部分の握るところが平らになっていて、より力をかけやすいです。見た目のデザインで選んだものでしたが、とても頼りになりました。
トイレにも手すりをつけておいて正解だった!
トイレにも手すりがあります。体が思うように動かなかった療養中も、立ち上がるときにとても助かりました。 普段まったく使わないけれど、体が弱っているときは、年齢関係なく必要なのだと実感。一時的とはいえ、家を建てるときにつけておいてよかったです。
玄関にも手すりがあればよかったと、少し後悔
一方で玄関には手すりがありません。救急車を呼んだあと、ここまで下りて来たのですが、壁づたい立って進めず、はって動くしかなかったのです。飾り棚もジャマに感じました。 自宅療養中も、つかめるところがあれば…と思いました。体力も筋力も落ちていたからです。靴を脱ぎ履きするときも、支えてくれる手すりがあったら、座り込まなくてもできたはず。 わが家を訪れる高齢の家族にとっても、家に上がるときの安心感が違います。家を建てる段階で、玄関にも手すりをつけておいてもよかったかもしれないと、少し後悔しています。
トイレが各階にあることで助かった!
同じフロア内にトイレがあるのはかなり有難かったです。ちなみに2階はこちらの写真の位置にあります。しんどいときの階段はつらいです。各フロアにつくっておいて、ほんとうによかったと思いました。 2か所あれば、家族が感染系の病気にかかった場合も、病気の人と、元気な家族で使うトイレを分けることもできます。