マルティネスはなぜ巨人を選んだのか? 球界OB分析...中日、DeNAとの争奪戦を制した2つの理由
プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年12月15日にユーチューブを更新し、巨人入団が報じられた元中日のライデル・マルティネス投手(28)について私見を述べた。 【動画】巨人打線を完ぺきに抑えるマルティネス ■「巨人かDeNAか。おそらく2択だったと思う」 報道によると、マルティネスは15日までに巨人と複数年契約で合意。「スポーツ報知」(ウェブ版)によると、4年総額50億円以上の超大型契約という。 今オフ、中日から自由契約となったマルティネスをめぐり、残留を求める中日、ソフトバンク、DeNA、巨人による争奪戦となった。 スポーツ紙によると、ソフトバンクは外国人枠の関係から、11月下旬にマルティネス獲得を見送ることを決定したという。これにより、中日、DeNA、巨人のセ・リーグ3球団による争奪戦が展開された。 このような一連の流れを踏まえ、高木氏は「中日の時に記者会見で涙を流したとか、いろいろなことがあって、中日には戻らないと思っていた。それで、巨人かDeNAか。おそらく2択だったと思う。それで巨人に決まった」と分析した。
「相手チームは5回までに2点取らないと逃げ切られてしまう」
そして、マルティネスが巨人に加入することのメリットについて解説。24年シーズンの巨人投手陣は、シーズンを通して安定した力を発揮。チーム防御率(2.49)、救援防御率(2.27)ともにリーグトップだった。 高木氏は「(マルティネスは)どこでも完ぺきに投げる。大勢が抑えだとか、ライデルが抑えになるのではないかとか、いろいろ憶測が飛んでいる。どちらが抑えをやっても完璧な抑え。スキがなくなる。その前にいろいろなピッチャーがいて、そうなったら相手チームは5回までに2点取らないと逃げ切られてしまう。そういう状態になってしまう」との見解を示した。 さらに、マルティネスが巨人入りを決断した理由に言及。スタッフから「最終決断は金額だったのか?」と問われると、次のように持論を展開した。 「ライデルの意向とすれば、確実に優勝できるところ。やはり優勝したいと思うはず。今年巨人が優勝した。DeNAは日本一になった。でも、(DeNAはリーグ戦)3位からの下剋上で優勝した。(両チームを)戦力的にみて、どうなんだろうと考えた時に、球場の広さとかを考えると、東京ドームを選ぶのかなという。ドームに慣れているし、そういう環境を含めてジャイアンツを選んだのかなと思う」 スポーツ紙の報道によると、米ハワイで優勝旅行中の阿部慎之助監督(45)は25年シーズンの投手起用について言及し、24年シーズンまで抑えを務めた大勢投手(25)を「8回」に起用する方針を明かしたという。