12季連続シード・菊地絵理香の14本を直撃! 「ブサイクじゃないアイアンが好き」「10年愛用のUTは手放せない」
12季連続シード権を獲得し、通算6勝を誇る菊地絵理香。彼女の独特過ぎるクラブセッティングを、本人にじっくり聞いてみた。 【写真】菊地絵理香の14本全部見せます! FWとUTの打痕がスゴ過ぎた ドライバーではタイトリスト『 GT3』(10度)ヘッドに『スピーダーNX ブラック 50SR』シャフトを採用している。 「ドライバーは、ブサイクな顔は嫌なんです(笑)。タイトリスト 『GT3』を選びました。ちょっと大きめの顔が構えやすい。『GT2』を使っていたんですが、ヘッドが大きすぎて下ろすときに抵抗があってやめました。基本はつかまりがよくて、ドローが打ちやすいのが好きで、これはつかまり過ぎないのもいいですね。シャフトの『スピーダーNXブラック 50SR』は、先中調子である程度つかまるシャフトです」 3・5Wはプロギア『RS5』(15・18度)ヘッドに『スピーダー569 エボ6 S』シャフトをチョイス。7Wは『ローグST MAX』(21度)、9Wにタイトリスト『GT2』(23度)を入れている。7W、9W、UTに関してはコースによって使い分けているようだ。 「(飛ぶ方ではないため)フェアウェイウッドはセカンドショットでピンを狙って打つ確率が高い。だからある程度の高さとスピン量が出ないと使わないです。自分の中のイメージと合わない限りは使いませんが、今の使っているのは高さやスピン量が適正でした。ちなみに9Wはなかったので、7Wを2度寝かせて23度で使っていますね」 フェアウェイウッドのシャフトは3・5Wで『スピーダー569 エボ6 S』、7・9Wで『スピーダーNX 50S』を採用。どちらもある程度のつかまりの良さを生かしつつ、ヘッドが暴れないのが特徴となる。 彼女が最も手放せないクラブが3・4・5Uのタイトリスト『816H1』。2015年発売のモデルで10年愛用している。「最新のユーティリティは棒球で飛ぶので、飛び過ぎてしまう。プロにはその飛距離はあまり必要ないんです。グリーンで止まらないので。だから高さが出るこのモデルが手放せなくて。これはちょっと小ぶりで構えやすいんです。最新ユーティリティは顔がボテッてしているのが多くて……。『816H1』はスペアを持っていないので、壊れたら終わりですね(笑)」。 アイアンは2023年発売のタイトリスト 『T350』を使用。わりとすぐに投入を決定したようだ。何が良くてすぐに投入したのか? 「顔がブサイクじゃないです(笑)。顔が大きすぎたり、トップラインが分厚過ぎたりしない。ヘッドが大きすぎるとラフで入っていかないし、構えにくい。これは小回りが利くのに小さすぎなくていいですね」。 アイアンシャフトの『N.S.PRO Zelos7 S』も長い間使用している。もはや女子プロが使う軽量スチールシャフトの代表格ともいえる。「これは軽くて打ちやすいですね。余った距離のときに、以前のシャフトだと飛び過ぎて替えた記憶があります。つかまって必要以上に飛んでしまう。それが、狙った距離が打てたので、すぐに替えて今まで使っていますね」。 ウェッジは最新の『ボーケイ SM10』を愛用。こちらも顔の印象ですぐに投入を決めたようだ。「これも見た目、顔で使用を決めました。ウェッジはグースネックになっていたり、トップラインが丸かったりするのが苦手なんです。どちらかといえば、つかまり感が少なくてアイアン的な顔のイケメンがいいですね」。 自分の直観でクラブ選びをしていいる菊地。自分が違和感なく構えられて打ちやすい弾道を思い描けるギアこそ、最高のクラブなのもしれない。 【菊地絵理香のクラブセッティング】 1W:タイトリストGT3(10度/スピーダーNX ブラック 50SR) 3・5W:プロギア RS5(15・18度/スピーダー569 エボ6 S) 7W:キャロウェイ ローグST MAX(21度/スピーダーNX グリーン50S) 9W:タイトリスト GT2(23度/スピーダーNX ブラック50S) 3・4・5U:タイトリスト 816H1(21・25・27度/スピーダーNXグリーン50S) 7I~PW:タイトリスト T350(N.S.PRO Zelos7 S) 46・52・58度:タイトリスト ボーケイ SM10(N.S.PRO Zelos8 S) PT:オデッセイ ジラフビーム 2BALL-BLADE BALL:タイトリスト PRO V1x ※セッティングは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の練習日に撮影したため16本となっている ◇ ◇ ◇ 2024年はやさしいドライバーの当たり年だった!? 関連記事【最新やさしいドライバー23機種は『10K』『MAX』『短尺』『つかまり重視』に分かれる! あなたに合うのはどのタイプ?】を読めば、ピッタリモデルがわかります。