達人キャンパーのお気に入り!「僕たちの好きなキャンプ場 vol.13」そに木霊リゾート~TAWA~
キャンパーそれぞれの独自視点から、オススメのキャンプ場を紹介するリレー連載企画。神戸でアウトドアカフェ「Rokko Beaver's Nest」を経営する、松田聖子さんの第1回目は、ススキ草原で有名な曾爾高原にあるキャンプ場「そに木霊リゾート~TAWA~」。 【写真】アウトドアの達人が太鼓判を押す曽爾高原のキャンプ場を見る(全9枚) 信州の山育ちで、アウトドア業界でのキャリアも長い松田さん。現在は、山小屋風のカフェを経営する傍ら、アウトドアイベントもいろいろと主宰、年に2回は定例で仲間たちと盛大なキャンプを楽しんでいる、根っからのアウトドア好き。 ソロキャンプも好きで、ふと「キャンプがしたい」と思いついたら、速攻で行き先を決め、爆速でパッキングして、1時間後には目的地に向かってクルマを走らせているという達人です。
ふと思いついてググってみたら、よさげなキャンプ場発見
「とくに予定のない休みの前日、やっぱりキャンプに行きたいなぁと思ってスマホで検索してみたら、なんだかよさげな雰囲気のキャンプ場を見つけたんです」と松田さん。 「温泉が近いのもいいし、山歩きもできそうな立地だし、平日で予約も取れるみたいだし、即決で行くことにしました」 サイトからは鎧岳・兜岳の不思議なシルエットが見えていて、神秘的な雰囲気がステキです。 「ソロだったので、装備は必要最低限のシンプルな構成。食事もあまり凝らずに簡単に準備しましたけど、山が見える風景のなかで泊まるだけで充分楽しいんです。 このキャンプ場がある曽爾村は、〝日本で最も美しい村〟連合に登録されているステキな里山。なだらかで優美な曽爾高原のススキ草原が有名ですが、向かい側にそそり立つ鎧岳・兜岳の勇壮な姿も、山好きにはたまらないですね」
なだらかで優美なススキ草原で心地よいハイキング
日本300名山の一つでもある倶留尊山と、亀山にいだかれるように広がっているのが曾爾高原。毎年3月に山焼きを行い、春から夏にかけては一面がみずみずしい緑、秋にはそれが銀色に輝くススキの穂が金銀の波となって埋め尽くす、独特の景観を作り出しています。 奈良県と三重県の県境付近の標高約700mに広がる高原で、駐車場から歩きやすい遊歩道が整備されています。見晴らしがよく、雄大な景色が楽しめるのが魅力です。 高原エリアだけを散策して帰る観光客も多いのですが、登山好きならやっぱりピークハントをしたくなります。曽爾高原の北側にある俱留尊山は、標高1037m。亀山峠から約1時間で登頂できます。 下っていくと、「お亀池」という池が見えます。水があまり深くなくて、湿原の状態ですが、昔々、大蛇や人魚が棲んでいたという伝説もあるそうです。 下山すると、「お亀の湯」が待っています。 「ぬるぬるした感じのお湯がとても気持ちがよくて、このお湯に浸かりたいからここでキャンプをしたいと思うほどいい温泉なんです」と松田さん。 快適なキャンプ場で、山歩きにもよい立地、そして泉質のいい温泉もある曾爾高原。ちなみに、鎧岳・兜岳の近くにある「屛風岩」は、春の桜の季節もきれいだそうです。
根岸真理