高齢者も障害者も楽しめる登山を 「山の日」で国際フォーラム
スイス・グリンデルワルトのブルーノ・ハウスヴィルト観光局局長は「グリンデルワルトは世界的に知られているが、外国から訪れる人々の高齢化が目立っている。2050年には多くの人が大都市に住むようになると言われており、スイスのような国はそういう人々に休暇を楽しんでもらうことができると思う。山岳部の道も健常者でなくてもある程度楽しめる環境になっている。スイスは今後そうした環境整備を進めることになる」と、観光立国の課題を説明していました。 これらの事例報告を受けて長野県の中島恵理・副知事は「山岳のユニバーサルツーリズムでは、キーワードとして『人の手』『道具』『勇気』が挙げられており、これがあればどこにでも行けるという重要な言葉だ。山の日をきっかけにユニバーサルツーリズムを推進していきたい」と述べました。 山の日の制定で、遭難対策や登山道整備、自然環境の保全など多くの課題があらためて注目されています。その一方で登山愛好家に限らず障害者や高齢者、外国人など幅広い人々の生活に山の自然をどう生かしていくかが新たなテーマになってきたようです。
--------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説