眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人が語る!映画『ブルーピリオド』の撮影秘話
累計発行部数700万部を超える大人気漫画『ブルーピリオド』の実写化により、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人という今を代表する人気俳優が集結しました。ここでしか聞けない映画にまつわるエピソードに加え、それぞれのカンケイ性、三者三様の芝居観を根掘り葉掘り。さらには、原作者・山口つばさ先生がViViのために描き下ろしてくれたスペシャルな、3人が演じたキャラクターのイラストまで! 『ブルーピリオド』の世界を堪能するのはもちろん、個性あふれる3人の化学反応から生まれた、アオくてアツい世界をのぞいてみよう。 <未公開ショット>映画『ブルーピリオド』出演!眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人
映画『ブルーピリオド』のアツ過ぎた現場
情熱を武器に、もがきながらも挑戦し続ける高校生たちの姿に心がアツくなる映画『ブルーピリオド』。原作の熱量さながらのアツい現場をつくってきた3人が、映画の裏側について振り返る! ――『プルーピリオド』はまわりの空気を読んで流れに身を任せて生きてきた高校生・八虎が、一枚の絵をきっかけに美術の世界にすべてを懸けて挑み、好きなことに真剣に向き合う挑戦の物語。3人とも原作からのファンだと伺いましたが、たくさんの個性豊かなキャラが登場します。みなさんの好きなキャラクターは誰ですか? 高橋 僕は、八虎の先輩の森まるです。原作でもアニメでも、作品がワーッと疾走感を持って駆け足で進む中で、彼女が登場した瞬間がピリオドになる。空気が一変して、森まるの世界に引き込まれるんです。そこがすごく印象に残っています。 眞栄田 なるほど、ブルーピリオドは森まるだったんだ! 板垣 僕は、橋田(悠)が好きです。関西弁、よくないですか? ただそれだけ(笑)。キャラクターが濃くていいですよね。 眞栄田 僕はやっぱり(矢口)八虎が好きです。すべてが魅力的ですね。 ――主人公の八虎を眞栄田さん、その同級生のユカちゃんを高橋さん、八虎のライバルの世田介を板垣さんが演じていますが、それぞれの役との共通点を教えて下さい。 高橋 僕は似てないかな。自分の信念を持っているという点は似ていますけど、ユカちゃんは強そうに見えて弱い人だと思うので。そこの脆さみたいなものは大事にしました。 板垣 僕は、世田介と一緒でトガっていました。中学~高校の頃は「つまらない受験絵画を押しつけやがって」みたいな気持ちを抱いていましたね。でもあれは、世の中を達観していたら抱かない気持ちだと思うんです。この先の自分の人生を決めるうえでやりたくないこともやらないといけないし、受験は誰かの主観も入るものだから、迎合することも必要だって今なら理解できる。世田介っぽさを考えるうえで、僕も子供だったなと思いました。僕は予備校にかよっていたわけではないので、比べるものではないですが、好きな絵を描いているのに誰がどう評価するの? とは今でも思います。 眞栄田 僕もものすごく似ているところが多いです。芸大受験も経験しているので正解のない世界での苦しみもわかるし、逆に認められたときの喜びや達成感、やりがいもわかる。それに、八虎はどんな色にでもなれるような人物だと思いますが、僕も場面に合わせてすごく人が変わるので、その辺も共感できますね。でも、高校生のいわゆる思春期のときって悩むんですよね。「自分は何者なんだろう?」「いろんな色になれるけど本当の自分は?」と同じことを考えていました。僕はこの仕事を始めて、自分のアイデンティティや自信を確立できましたが、そんなふうにいろんなことが重なる人物だからすごくやりやすかったです。