所得税・住民税の定額減税「1人当たり4万円、約9000万人対象に」岸田首相会見11月2日(全文)※冒頭発言のみ
明日は今日より良くなる日本
このように、予算、税、制度、規制改革などあらゆる手法を盛り込みました。特に規制制度改革については36項目、2013年以降に取りまとめられた経済対策では最多となります。あらゆる手法を総動員して、稼ぐ力を強化してまいります。今回の経済対策の規模は全体で17兆円前半程度を見込んでいます。私にとってあくまで最優先しているのは、デフレからの脱却を行い、経済を成長経路に乗せるということにあります。経済が成長してこそ税収も増え、そして財政健全化にも繋がっていきます。国民の皆さまには、まず経済活性化、その順番をご理解いただきたいと思います。 そうした考えのもと、一時的な所得減税を含む経済対策を策定しました。その一方で、大規模な補正予算を講じてきたコロナ禍への対応が一段落した以上、歳出構造を平時に戻していく方針は堅持していきます。今回の経済対策策定に当たっても、合わせて5兆円となる予備費を半減し、財源として活用いたします。年末までの予算編成過程で、さらなる歳出構造の平時化を検討してまいります。 本日、決定した経済対策については、その裏付けとなる補正予算を編成し、臨時国会に提出して早期に成立させていきます。長く続いたデフレからの完全脱却は、「明日は今日より良くなる日本」を実現していくための最大の課題です。政府、経済界、労働界をはじめ、国民全体でこれに取り組むことが必要です。政府は先頭に立って全力を尽くします。国民の皆さんのご協力を引き続きお願い申し上げます。 (完)【書き起こし】岸田首相会見11月2日(全文)