予選でトップから2秒以内となったJuju「自分自身も成長を感じている。今季一番楽しかった予選でした」/スーパーフォーミュラ第4戦富士
富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦の予選、TGM Grand PrixのJujuは予選21番手となったものの、この第4戦では大きな進歩が見られた。予選後のJujuに聞いた。 まずは今回のJujuでトピックスとなったのが、担当エンジニアの変更だ。53号車のJuju車これまでの平野亮エンジニアから、星学文エンジニアに変更。第4戦はその最初のレースウイークとなった。 「チームメイトも(55号車が松下信治から大津弘樹に)替わりましたし、担当エンジニアも替わって、チームの中のスタッフの構成なども前回からガラッと変わったので、もちろん難しい部分もあったりしたのですけど、その中でも流れとしてはいい流れて来れているのかなと思います」と、予選後に語ったJuju。 「エンジニアが替わっても、チームが替わったわけではないですし、今までも55号車、53号車、別のプログラムで進むこともありますけど、お互いのいいところを共有し合ってという進め方は変わっていないので、そんなに大きく変わったという部分はないです」 「もちろん、コミュニケーションの取り方は人によって違ったりはするのですけど、今のところはいい雰囲気では来れているのかなと思います」と、続け、新しく担当となった星エンジニアの特徴を明かした。 「平野さんはムードメーカーで、星さんからは結構、淡々と情報が伝わってくるので、そういった意味では自分の自分のメンタル面でも落ち着いて聞けるというのはありますね。やっぱり自分もレースをやっているところで意気込んでいるところもあるので、冷静に情報が伝わると、落ち着くところはありますね。しっかり情報を整理して、予選ではアタックラップに臨めるというのはありますね」とJuju。 その今回の予選では、大きな進歩が見られた。直前の富士テスト、そして今回の午前のフリー走行でも、トップタイムから約2.5秒ほどのギャップが見られていたところ、予選Q1のアタックではトップタイムの福住仁嶺の1分22秒963に比べ、Jujuは1分24秒940と、わずかながら2秒を切るタイム差まで近づく進歩を見せたのだ。 その感触は、Juju自身も把握している。 「今回の予選では、前に無限のクルマが走っていて、自分でもコース上で『ここは意外と離されないな』という部分があったり、『ここはもうちょっと頑張らないとな』という発見もありました。ただ、鈴鹿の開幕戦と比べて、開幕戦の時は前に無限のクルマが走っていても、あっという間に見えなくなってしまっていたのですけど、今回は最後までずっと自分の見える位置にいたというのは、自分にとってすごく自信になりましたし、今回、予選が終わって、ここが課題だよねという部分があったのですけど、そこが改善すればポジションアップも見えてくるのかなと思っているので、すごく流れとしてはいいなとポジティブに捉えています」 タイム差についても、 「結果としても少しずつ成長を見せていけているというのはいいなと思いますし、自分自身も成長を感じているので、すごくポジティブに考えています。今回、フリー走行から予選に向けてのタイムアップが大きかったので、そういった意味ではすごく楽しく予選ができたなと。開幕戦からこれまでを通して、一番楽しかった予選でした」とJuju。 果たして、この流れで決勝はどのような展開となるのか。新しいエンジニアとのコミュニケーションを含めて、明日は今シーズンのこれからのレースにとってもターニングポイントになるかもしれない。 [オートスポーツweb 2024年07月20日]