50代、「夫婦の会話」は難しい。共通の趣味や観葉植物がきっかけに
子育てが終わった50代からの夫婦の会話に困っている人もいるのでは。元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんは、「観葉植物」が思いのほか夫婦の会話のきっかけになっているといいます。詳しく伺いました。 【写真】夫が植え替えたサンスベリア
50代、夫婦でなにを話す?
年齢を重ね、子育ても終わったら、夫婦でなにを話すのか。なかなか悩ましい問題です。周りからは 「ペットがいると会話が生まれる」 「一緒に山登りをしている」 「ドライブや旅行を楽しんでいる」 「家庭菜園」 などの声を伺うことも。共通の趣味があると、会話が生まれやすくなるのでしょうか。
夫婦の会話のきっかけに「観葉植物」
わが家は食べることが好きなので、食べ物の話が多いのですが、それ以外に思いのほか観葉植物が会話のタネになっています。 外出先やショッピングモールに出かけても、子育てがほぼ終わった今はそれほど欲しいものがあるわけでもなく。そんなときに、観葉植物を見たり、育て方を店員さんに伺って知識を増やしたり、飾り方を見たり、もちろん購入したり。 「葉っぱが出て来たね」「ちょっと元気がないかな」と、共に気にする存在があるのは楽しいものです。 だからといって、家じゅうグリーンでいっぱいにしたいわけでもないので、家のあちこちで植物が目に入ったら癒されるという感じにしています。
鉢の植え替えは夫の仕事
家の中にグリーンがあると、気持ち的にホッとするだけではなく、ちょっといいことも。この暑さで窓をあける機会が減っているので、二酸化炭素を吸って酸素を出し、空気を浄化してくれる植物がとてもありがたい存在になっています。 また観葉植物は、お店によって価格が全然違います。そういう感覚を見極めるのも、ひとつの楽しみです。 立派な鉢に入って完成されたものを買うのではなく、お手頃なものや、小さめのものを買って、次第に大きく育てるのがわが家流。 鉢が窮屈になってきたら、鉢を買って植え替えるのは夫の仕事です。インテリアに合わせた鉢選びもまた、楽しそうです。 この季節は外から植物を家の中に持ち込むと、一緒に虫を連れて来ることも多いので、家の中でどんどん育つ植物をカットして、飾ります。
観葉植物はペットに似た存在
育てたり、応援したり、見守ったり、変化や動きを楽しんだり。そういうことで生まれる心地よさや楽しみは、もしかしたらペットに似ているのかもしれない。そう思うことがあります。 とはいえ、わが家の夫婦はお互いの趣味も別にあり、それぞれがマイペース。ペットではなく、適度に手と目をかけ、適度にかわいがる観葉植物が案外ピッタリな気がしています。 みなさんも日々の癒やしに、夫婦の会話のきっかけに、観葉植物をぜひ検討してみてください。
若松美穂