「最後のチャンス実る」 春高バレー千葉女子代表に決まった習志野・女子の仲村羽乃花主将
「春の高校バレー(春高バレー)」として行われる来年1月の「第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会」への出場権をかけた千葉県代表決定戦の男女決勝が3日、東金アリーナ(同県東金市)で行われ、昨年大会に続き、男女ともに習志野が制した。 ◇ 「この1年間、結果を出せず、負け続けてきた。最後のチャンスで勝つことができて本当に良かった」 死闘を制し、習志野・女子の仲村羽乃花主将(3年)の目には大粒の涙があふれた。 千葉県船橋市出身。身長は158センチと小柄だ。「生徒主体の雰囲気で、身体が小さくても活躍できそうな学校だった」と、習志野の門をたたいた。 自ら手を挙げて主将の重責を背負ったが、勝てない日々が続いた。「甘えの意識から修正すべき点があっても互いに指摘し合えないような雰囲気だった」 勝つために意識を変えた。率先してコミュニケーションをとり、時にはエース結束にも厳しく指摘し、チームをまとめた。加藤泰監督も「彼女がいなければチームは強くならなかった」と信頼を寄せる。 決勝ではセットを連取されたが、心は折れなかった。「できることをやっていこう。このままじゃ負けられないよ」。声を張り上げ、自らもサービスエースや強烈なスパイクを決めて勝利を演出した。 向かうは2年連続の春高の大舞台。「去年の先輩たちを超えたい」。かれた声で力強く語った。(松崎翼)