復権の兆しが見えない名門ケルン【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
絶頂期の白いユニホームは高級ブランドによる特注品
10節終了時点で自動降格圏の17位に低迷しているケルン。1960~1970年代に栄華を極めた名門も、それ以降は下り坂を転がり落ちる一方だ。(C) Getty Images
ブンデス黎明期に絶大な強さを誇ったケルンが苦しんでいる。この20年で6度も2部降格の憂き目に遭い、クラブ内ではゴタゴタが絶えない。1部に返り咲いた今シーズンも降格圏に沈むなど復権の兆しは一向に見えない。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2019年11月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 1FCケルンの内情を少しでも知る人であれば、会長不在のまま開幕を迎えただけでなく、スポーツディレクター(SD)がシーズン序盤に退団を宣言するに至った今回の騒動にも、さほど驚きはないだろう。このクラブは、以前からゴタゴタが絶えず、内紛の火種が燻り続けているからだ。 今シーズンに1部に返り咲いたケルンは、10節を終えたブンデスリーガで自動降格圏の17位に低迷している。復調の兆しは、まったく見えない。にもかか
本文:4,520文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。