選手を酷評した岡田監督の辛辣すぎる〝辞世の句〟 藤川新監督と球団はその真意を読み取れ 「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
岡田彰布監督(66)の辛辣(しんらつ)すぎる〝辞世の句〟は、阪神弱体化への警鐘か-。藤川球児新監督(44)ら、新体制には腰を据えたチーム強化が求められます。岡田監督率いる阪神はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージのDeNA戦(12、13日=甲子園球場)に連敗。2年連続の日本一への夢もついえました。退任する将は戦いを終えた後、選手たちを「ひどい」などと酷評。ファンに対する最後の挨拶も、退任会見も、オーナー報告会もない…という異例の形でユニホームを脱ぎました。最後の最後まで妥協を許さない厳しさを示した大功労者の背中に何が書いてあるのか。残された者たちは真剣に読み取らなければなりません。 【写真】岡田監督は「球拾いやろ、それ」 外野でノックを受ける佐藤輝 ■マンモスに響いた「岡田コール」 「オッカダ! オッカダ! オッカッダ!」 懐かしいヒッティングマーチの大合唱がマンモスに響き渡りました。4万2646人の大観衆で埋まった甲子園球場は、3-10という惨敗の後も大半のファンがスタンドに残り、岡田監督の現役時代のヒッティングマーチを奏でたのです。 すでに今季限りで退任することは発表されていました。ファンは昨季、15年ぶりに阪神監督に復帰するや、チームを18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶり2度目の日本一に導いた球団の大功労者との最後の別れを期待したのです。グラウンドにもう一度、姿を現して手を振ってくれれば…という期待がこめられましたが、待ち望んだ光景を見ることはできませんでした。 CSファーストステージ・DeNA戦は連敗。リーグ連覇の夢が霧散した日から、今度は2年連続の日本一や!と意気込むも矢尽き刀折れ…の終戦でした。それでも阪神監督として第1次政権を含めて7シーズンでリーグ優勝2回、日本一が1回、Bクラスはたったの一度(2004年)だけ。虎の将として通算552勝を積み上げた名タクトをファンは誰一人として忘れてはいません。大功労者にはリスペクトを感じさせる花道があって然るべきと思うのですが、球界では常識的な話も、ここでは無理なのか…。 ■村上、佐藤輝ら一刀両断