広島・島内 鋼ボディー構築で鉄腕に磨きかける 上半身の筋肉量増やして球速UP&ケガ予防期待
広島・島内颯太郎投手(28)が19日、“鋼ボディー”の構築を今秋のテーマに掲げた。ウエートトレーニングを中心に行う秋季練習では、上半身の強化に注力。筋肉量を増やすことで球速アップ、ケガ予防などあらゆる効果が期待できるという。今季58試合に登板したセットアッパーが、さらなる飛躍への土台作りに励む。 タフなリリーバーが、本格的な肉体改造に着手している。16日から始まったマツダスタジアムでの秋季練習に参加している島内は「もう一度、体作りかなと思っている。上半身が、他の人より弱い。そこのウエートもやっていきながら上下のバランスを考えて」と取り組みを明かした。 ダンベルを持って負荷をかけたり、体幹、背中、肩とさまざまな部位の強化に励む。長丁場のペナントレースを戦い抜くために、肉体面の強さは欠かせない。「足りないところを補うことが大事だと思う。そこを考えた時に(自分は)上半身」という結論に至り、上半身の筋肉量アップに力を注いでいる。 現在の筋肉量は65~66キロで、目標は2キロ増の68キロだという。飽くなき向上心を胸に、自身の肉体を追い込んでいく。 上半身の強化は、投球にもプラス要素をもたらす。「もちろんスピードアップもありますし、同じ力感で平均球速が上がるとかもある。ケガ予防にもなって、いろんな効果がある」とメリットを口にした。普段からプロテインも摂取しており、現在はシーズン中よりトレーニングに多く時間を割くことが可能。来季に向けて“鋼ボディー”を着々と作り上げていく。 今季は開幕から中継ぎ陣の一角を担い、チームを支えてきた。7月にはリフレッシュを兼ねて出場選手登録を抹消されたが、以降はフル回転の働きを見せた。最終的には58試合に登板して35ホールドポイント、防御率2・77。打線との兼ね合いもあり、中継ぎ投手ながら11勝をマークした。 秋季練習では肉体強化と並行して、技術練習も行っていく構え。次クールからのブルペン入りも視野に入れ「体の様子を見ながら。技術的にも足りない部分がいっぱいあるので」とプランを立てている。 開幕から逆算して調整する春と違い、秋は徹底的に体作りに取り組める時期でもある。「この時期だからこそ、ここまで体(のこと)に時間を使えると思う。時間を有効に使ってトレーニングしていけたら」と島内。チームに欠かせぬ不動のセットアッパーが、鉄腕ぶりに磨きをかけていく。