「本当に進次郎を総理大臣にしていいのか?」自民総裁選の”本命”も懸念される調整力のなさ「トランプ相手に”進次郎構文”では太刀打ちできない…」
9月6日に自民党総裁選への出馬表明を行なう予定の小泉進次郎衆院議員。一部の世論調査では「次の総理にふさわしい人」で1位になるなど、総裁選に向けて好スタートを切りそうな状況だ。しかし、一方で政治家としては致命的な「調整力のなさ」が永田町では指摘されている。はたして、進次郎総理になって日本は大丈夫なのか。 小泉進次郎氏が4歳のときに撮った、父・純一郎氏、兄・孝太郎氏との3ショット
世論調査で際立つ“進次郎人気”
「進次郎の人気は圧倒的だ。彼の勢いに乗っかって、そのまま解散総選挙になだれ込み、衆院選を乗り切るしかない」 岸田文雄首相が退陣を決め、大乱立の混戦状態となっている自民党総裁選。慌ただしく永田町が動く中で、自民党関係者は臆せずにそう語った。 実際に報道各社の世論調査を見ても、小泉氏の人気の高さがうかがえる。 日経新聞が8月21、22日に行なった世論調査では、「次の自民党総裁にふさわしい人物」として小泉氏を挙げた人が23%で1位となり、自民党支持層に限ると32%にまで増えた。さらに、産経新聞の同様の調査でも小泉氏が22.4%を集めて首位、自民党支持層に限ると29.4%となった。 他社の世論調査では石破氏が1位となっているものもあるが、石破氏は自民党支持層に限ると支持率が低下する傾向にあり、これまで非主流派として歩み続けてきたことが仇となっている様子がうかがえる。 こうしたことから、永田町では小泉氏を自民党総裁選での本命候補と見る向きが強い。 その一方で、政治家としては致命的な「調整力のなさ」も指摘されている。事の発端となったのは、小泉進次郎氏が会長を務める「超党派ライドシェア勉強会」でのこと。 一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア」。インバウンド(訪日外国人)を促進してきた菅義偉氏が、観光客による混雑緩和を目指して推し進めてきた政策だが、その具体的な内容を与野党で議論してもらうために、超党派の勉強会を小泉氏に任せた形だ。 永田町関係者は語る。 「菅氏はかねてから小泉氏を総理総裁候補として育てようとしており、与野党で合意形成を図る勉強会の会長をさせることで、政治家としての力をつけさせようとしたみたいだ」 だが、小泉氏はその勉強会の初会合を巡って大きなミスをしてしまった。
【関連記事】
- 〈自民総裁選の大本命〉小泉進次郎に政治家への道を決意させた「兄・孝太郎の芸能界入り」と立ちはだかった「学歴の壁」
- 〈セクシー総理誕生間近?〉「進次郎は欠点の少ない小泉純一郎だ」いまだ見えぬビジョンと国家観…それでも自民党の長老たちがこぞって“進次郎推し”な理由
- 「進次郎とは違って軽くない!」「キレ者で人格者」地元で愛される “コバホーク” 小林鷹之のアキレス腱。懸念される「統一教会とのつながり」と「二階派との遺恨」
- <高市氏、総裁選立候補へ>「前回の総裁選でのお礼がなかった」…党内基盤の弱さがネックも「立候補者が増えれば増えるほど高市に風が吹く」といわれる理由
- <決戦投票は小泉進次郎との一騎打ち?>「今回は最後の戦い」派閥“ほぼ解消”の総裁選で出馬表明の石破氏、待ち受ける“石破以外なら誰でもいい包囲網”