「本当に進次郎を総理大臣にしていいのか?」自民総裁選の”本命”も懸念される調整力のなさ「トランプ相手に”進次郎構文”では太刀打ちできない…」
調整力不足を露呈した「事件」
昨年11月に開かれた初会合には、俳優の大泉洋氏の兄である、北海道の大泉潤函館市長など地方自治体の首長らも参加。高齢化や過疎化が進む地域でタクシードライバーがどんどん減っていき、地域住民の移動手段がどんどん脆弱になっている現状について聴取した。 じつはもともとこの初会合には、大阪府の吉村洋文知事も参加する予定だった。 大阪府といえば、揺れに揺れている大阪・関西万博が2025年4月から開催される予定だ。吉村知事は、万博を機に増えるであろう観光客や来場客に対応するため、ライドシェアの導入を強く要望している。 そこで日本維新の会の議員は勉強会を通してライドシェア解禁の機運を高め、さらには問題続出の万博のイメージアップを図ろうと、小泉氏に吉村知事の初会合参加を裏で働きかけた。それに対して小泉氏も、初会合が注目されるきっかけになるだろうと受け入れようとしていた。 しかし、これに維新以外の議員が猛反発。野党議員からは「万博や維新を前面に出す勉強会になってしまい、協力するのが難しくなる」という声が出たほか、与党議員からも「さまざまな問題が露呈している万博とセットにするのはイメージが悪い」という懸念が挙がった。 一時は、野党議員の一部が勉強会から離脱しようとする動きも出てしまい、結局、慌てた小泉氏による再調整によって吉村知事の参加は見送られた。 「ただのゲストだと軽く考えてしまったのかもしれないが、ちょっと非常識だよね。与野党にまたがった超党派で合意形成をする会合において、特定の政党を目立たせないようにすることや、各政党の意向をバランスよく聞いていくことは基本中の基本だ。小泉氏は菅氏に任された勉強会の序盤で、早くも政治家としての調整力不足を露呈してしまった」と永田町関係者は嘆く。 小泉氏といえば、安倍晋三政権と菅政権で環境大臣を務めたあと、まさに“調整力”を学ぶために、国会における野党との折衝を担当する国会対策委員会の副委員長を務めたことも話題となった。大臣経験者が国対副委員長というポジションに就くのは異例だったが、その背景には本人の希望もあったという。 しかし、野党議員は「いまだに調整力はまったく身についていない。ライドシェアについても、現在はタクシー会社が運行管理する限定解禁になっているが、その効果の実証も十分にできていないのに、全面解禁に向けて焦って進めようとしてしまう。まるで菅氏や維新の意向のみを受けて動いているみたいだ」とため息をつく。 「現状、自民党総裁選の本命は進次郎のようだが、本当に彼を総理大臣にしていいのか。選挙の顔としてはいいかもしれないが、総理大臣として十分に職責を果たすことができるのかと考えると、頭が痛くなってくるね」
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