「本当に進次郎を総理大臣にしていいのか?」自民総裁選の”本命”も懸念される調整力のなさ「トランプ相手に”進次郎構文”では太刀打ちできない…」
対トランプにも「進次郎構文」で応酬?
そもそもこれまで務めてきた要職が少なく、経験不足が指摘されている小泉氏。知名度や人気によって自民党総裁選や衆院選を乗り越えることができたとしても、その後の政権運営まで勢い任せというわけにはいくまい。 一方、自民党関係者からは「彼のバックには菅氏がいる。菅氏は安倍政権で官房長官を長く務めるなど、調整力の塊のような存在だ。菅氏がうまく進次郎総理を操ることによって、政権運営は何とかなるだろう」と楽観的な声が上がるのも事実だが、菅氏による振り付けだけでは何とかならない部分も多いはずだ。 とくに、アメリカでは11月に大統領選があり、民主党のハリス副大統領が善戦しているものの、共和党のトランプ氏が再び大統領となる「トランプ・リスク」もいまだに残っている。トランプ氏といえば、多国間による話し合いを嫌い、個別のディールを重視して、相手国にプレッシャーをかけることでも有名だ。 外交では首相のほかに通訳しか間に介さない「テタテ」の交渉が発生する場合もある。 「そのトランプ氏に対して”進次郎構文”では、相手を一時的に混乱させることはできたとしても、太刀打ちできないよ」と永田町関係者は冗談混じりに話す。 「それ以前に、出馬会見で総理総裁として実現したいことを聞かれて『自民党総裁選に勝ったら、自民党総裁になりたいと思います』とか言ってしまうのではないか」(前同) それでも永田町では進次郎総理誕生への機運は日に日に高まっている。 果たしてそれが本当に日本の国益になるのか。自民党総裁選で投票する自民党員ら、そして国民も改めて考える必要があるだろう。 取材・文/宮原健太 集英社オンライン編集部ニュース班
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