【DEEP】雨中の屋外大会でマットが氷上のように滑るなか、海飛が西谷大成に一本勝ち。西谷の引退表明に周囲は「これが引退試合はキツすぎる」
2024年8月31日(土)東京・お台場青海R区画野外特設ステージにて『DEEPサマーフェスティバル2024 in お台場』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】西谷が極められた海飛のニンジャチョ-ク 台風10号の影響で小雨が降るなか18時に始まった同大会は、中盤戦に入り雨足が強くなり、主催者側が天気予報を横目に睨みながら試合毎に中断。メインの第8試合まで行われた。 セミファイナルの第7試合では、注目のフェザー級対決が行われた。 ▼DEEPフェザー級 5分3R 〇海飛(和術慧舟會HEARTS)66.20kg [2R 2分50秒 ニンジャチョーク] ×西谷大成(JAPAN TOP TEAM)66.25kg 海飛はMMA6勝5敗。雅駿介、力也、窪田泰斗を相手に3連敗後、現在は2連勝中。2023年7月に五明宏人にスプリット判定勝ちすると、2024年3月の前戦でTATSUMIにもスプリット判定勝ち。 西谷は「朝倉未来1年チャレンジ」1期生でMMA6勝7敗。2020年のDEEPデビューから白星と黒星を繰り返してきたが、2022年9月のTATSUMI戦、2023年5月の高野優樹戦で初の連勝。 2023年6月の『RIZIN.43』でRIZIN初参戦も、跳びヒザ蹴りを鈴木博昭に迎撃されて1R TKO負け。2024年4月の『RIZIN 46』で高木凌の右ストレートに1R TKO負けでMMA2連敗中。再起なるか。 前日計量後のフェイスオフでは、海飛が事前盛り上げのために、SNSで絡んでも反応が鈍い西谷に、「ちゃんと仕事しないやつばっかだなと思って。仕事の意味も理解できないようなやつばっかなんで一回考えて出直してきてほしいです。こういうやつ(西谷を見て)無茶苦茶虫唾が走るんで、絶対勝ちます」と、必勝宣言。 西谷は「まず、お前、オモンナイことグチグチ言うな。オモロイこと言ってからグチグチ言え。ツイッターもオモンナイ。あとコスリ過ぎ。お前、負けたことある? あるよな。人が負けた試合を見てもオモロナイぞ、マジで」と返すと、海飛の「覚悟決めて来いよ」の言葉に、西谷も「何の覚悟やねん。行くに決まってんだろ。上から言うなや。キショいんじゃ」と一触即発の状態となっていた。 試合は、降雨によりマットが水びたしになり、まともに立ち会えない状況に。 1R、ともにサウスポー構え。滑るマットでいかに立ち会うか。右ジャブの西谷だが、足元が定まらない。西谷の踏み込みに、テイクダウンディフェンスの海飛の足も滑り、両者滑る。 西谷のローシングルを切る海飛は足を定めてボクシング、左右からローも当てるが、西谷はシングルレッグからテイクダウン。ケージを使い立ち上がる海飛をボディロックで崩す西谷。立つ海飛に片足をかけようとするが、手で防御する海飛はスタンドで左をヒット! グラついたのか、足が滑ったのか西谷に海飛は右ハイもバランスが厳しい、ならばと組んで崩してバックを奪いパウンドも、西谷が正対して立ち上がり、ヒザを突き海飛が押し込みゴング。 2R、氷の上で戦うような状況。ともに足が滑るなか、強い体幹で打撃を繰り出す海飛は、ジャブを当てて西谷に鼻血を出させると、西谷のローシングルにカウンターの右ヒザ! ここで崩れた西谷に海飛が左右のパウンド。足を手繰りに来た西谷に、海飛がニンジャチョークを極めてタップを奪った。 試合後、西谷は「みなさん本当に心から応援ありがとうございました。いかなる状況でも勝てなくて本当に申し訳ないです。引退します。本当に今までありがとうございました。田舎に帰って仕事します」と投稿。 MMA3連敗、BreakingDownでの敗戦も含め4連敗での引退宣言に、ファンは「リングじゃなく(スケート)リンクだった」「これが引退試合はキツすぎる」「一旦引退ですね。一旦。」「この戦績で続けさす方が残酷だろが」などのコメントが並んだ。果たして、西谷は不完全燃焼の試合内容で、引退するのか。