センバツ高校野球 作新学院 きょう神村学園と初戦 両エース投げ合い注目 /栃木
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場している作新学院は第5日第1試合(22日午前9時開始予定)で神村学園(鹿児島)との1回戦に臨む。秋季大会でチームをけん引した作新学院・小川哲平(3年)と神村学園・今村拓未(同)の両エースの投げ合いに注目が集まる。【鴨田玲奈】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 初戦を翌日に控えた21日、作新学院は兵庫県尼崎市の球場で最終調整を行い、野手陣は今村を想定した打撃練習で汗を流した。今村は最速141キロの直球にカーブ、スライダー、フォーク、カットボールを交えた投球が持ち味の左腕で、昨夏にも甲子園のマウンドを経験。秋は鹿児島県大会決勝で完投、九州大会準々決勝では日南学園(宮崎)を6回無失点に抑え込むなど好投した。 対戦が決まって以降、今村の攻略を意識して練習してきた小森一誠主将(同)は「打ち負けないため、低い打球を打つことをテーマに練習してきた。生き生きと自信を持って戦いたい」と意気込む。 この日の練習ではキャッチボールをしてコンディションを整えた小川は「この1週間でかなりフォームが安定してきた。やれることは全てやってきたので、強気の投球をしたい」と自信をのぞかせた。 小川が相対する神村学園打線は3番・今岡拓夢(2年)と4番・正林輝大(3年)が中心。秋季県大会5試合で52得点をたたき出し、九州大会でも2試合をコールド勝ちに持ち込むなど得点力が光っており、いかに抑え込むかが勝負の分かれ目になりそうだ。 小針崇宏監督は「(神村学園は)強力打線で切れ目がない。うちのバッテリーがどう勝負するかがポイント。相手は投手も良いので大量得点は考えにくいが、1点でも多く打線に取ってもらいたい」と2年連続の初戦突破へ、選手たちの躍動に期待する。