洗濯機の排水ホースが外れていることに気づかず、出かけている間に水浸しに…!下の階の方から「水漏れしている」と言われたのですが、修繕費は管理人が負担してくれますか?
賃貸のマンションやアパートで暮らしていると、さまざまなトラブルが発生することがあります。自身が原因で階下の方などに迷惑をかけたときは、謝罪だけでなく損害賠償を求められるケースもあるでしょう。 今回は、自身の原因による水漏れで損害賠償責任は発生するのか、また水漏れが判明したときの対処法などについてご紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
自身が原因でトラブルを起こしたら基本的に自費負担
基本的に、管理側ではない自身が原因による水漏れトラブルなどは全額自己負担です。国土交通省が公表している「民間賃貸住宅に関する相談対応事例集(再改訂版)」によると、居住者が自らの過失により自室や他の部屋などに損害を与えた場合は、居住者が損害賠償責任を負うと記載されています。 これは、民法第709条で「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」と定められているためです。 今回のケースのように洗濯機の排水ホースが外れたことに気づかず出掛けてしまい、水漏れを引き起こしたら、それは居住者の過失になる可能性もあるでしょう。 仮に下の部屋が水漏れによりぬれてしまい家財が被害を受けた場合は、損害賠償責任に基づき居住者が同等の商品と同じ価格を支払うことになるでしょう。
個人賠償責任保険に入っていると保険が適用されるケースも
水漏れの被害度合いに応じて、損害賠償額は大きく変動するでしょう。例えば水漏れにすぐ気づいて対処できた場合は、自室に出た損害分のみの支払いですみます。一方、長時間水漏れに気づかず階下にまでおよび、家財を壊してしまった場合は、製品によっては10万円以上の損害賠償が発生する可能性もあります。 金額によっては支払いが難しい場合もあるでしょう。こうしたトラブルに対応するため、自身の過失により損害賠償が発生したときに利用できる保険もあります。 個人賠償責任保険は、本人や家族が損害賠償責任を負ったときの補償をしてくれる保険です。補償額は保険によって異なり、最大3億円まで適用されるものもあります。ただし、個人賠償責任保険は傷害保険や火災保険に加入している方のオプション契約となっているケースも少なくないようです。利用している保険のオプションにないか確認しておきましょう。