【1950~60年代のツールウオッチが現代的に進化】日本未上陸のスイス時計“エラ(Aera)”に注目
エラ(Aera)は2018年にジュネーブで誕生した日本未上陸のマイクロウオッチブランドだ。ブランド名は、“時代”を意味する“ERA:エラ”という言葉から取られたもので、エラの時計はディテールこそがデザインを決めるという信念をもとに、記憶に残り、長く愛されるものを意味している。 【画像】すり鉢状の文字盤かっこいい、エラ(Aera)の時計を見る ブランド創設を前にディスカッションを重ねるなかで、共同創業者のジャス・ミンハスとオロフ・ラーションのあいだで“良い時計とは何か?”という、シンプルな疑問があったそうだ。 二人の創設者が時計のエキスパートとして、この疑問に対する答えとしたのが、“良い時計とは誠実で、品質が高く、リーズナブルな価格である”ということ。 エラのアイデアはこの疑問から生まれており、1950~60年代のクラシックなツールウオッチからインスピレーションを得ている。 デザインはシンプルで力強く、時代を超越したデザインと堅牢な機能性が融合している。最初のスケッチから、エラのデザインは抑制されたものであることに拘っている。エラの時計はすべてイギリスでデザインされ、スイスで製造されている。
個性的なすり鉢状の一体型時計の文字盤に始まり、エラの時計は、それぞれの文字盤は丈夫な専門の油圧プレスを用いて型押しで製作されており、湾曲したクリスタルと相まって、時計に独特の奥行き感を与えている。 文字盤は視認性を考慮したミニマルなデザインでありながら、“ ディープ・エッチング”により高い視認性を実現している。 このディープ・エッチングとは型押しでインデックスを凹型に仕上げたもので、凹みにスーパールミノバ夜光塗料を塗布することで剥落の危険性を減らし、さらに厚みをもたせることで高度な視認性を確保しているのだ。 エラ・ウォッチは夜光塗料すべて、スイスのスペシャリストが手作業で塗布しているそうだ。
ケースは一般的な 306L ステンレススチールではなく、ロレックスなどの有名ブランドでも採用している904L ステンレススチール製だ。 耐食性に優れており、一般的なスチールよりも高い光沢を放ち、ケースに美しい輝きがある。 ケースシェイプとカーブしたクリスタルがシームレスに流れ込み、ラグはカーブにより快適な装着感をもたらしている。 また、エラのリューズは手袋をはめたままでも操作できるようにデザインされたもので、大型で取り扱い易く、真のツールウオッチの特徴を尊重しているのだ。今回は、エラのウォッチ・コレクションから2つのモデルを紹介する。