占星術の視点では「才能がない人はいない」。自分が持つすごい才能に今すぐ気づいて!【星読みyuji】
皆誰しも平等に才能玉を振り分けられている
英語で才能のことをgiftと言います。 そして特別な才能を持つ人のことをgiftedなどと言ったりもします。 ここで重要なのは、必ず人は皆、平等にスペックや才能を〝授けられてきた〞というコンセプトであり、まさにギフトとして才能をプレゼントされてきたオンリーワンの存在であるということです。 おわかりでしょうか。前項にも記しましたが、才能には〝先天的〟に授かるものもある、ということです。そして西洋占星術はそれが何なのかを明らかにしてくれる術なのです。 西洋占星術では10の天体を用いますが、その人が生まれた瞬間に、12に分かれたハウス(という天球の区切り)のどこにそれぞれの天体が入っているかで、その人がどんな要素を持ち、どんな課題を持っているか、また、どんな特性を帯びているのかを観測できます。 例えば、RPGによくあるジョブシステムであれば、魔法に5ポイントを入れると魔法が得意な魔法使いになったり、力に3ポイント、素早さに3ポイント入れると武闘家になったりするといったふうに、人の世界の才能もポイントを振り分けることで個性創造が行われており、その理屈を知ることができるのが西洋占星術なのです。 〝生まれた時から天体を20持っている有利な人たちが実は存在していて、5しか持っていない不利な人たちもいるのでは?〞とシステムの根幹の部分を訝しく思う人もいらっしゃるかもしれませんが、10の天体の配分のみで才覚が決まるとするのが占星術の教えるところ。 私自身も懐疑的に見てかかったりもしましたが、長年の臨床での研究によって〝才能に関しては至って公平である〞という確信を持ちましたので、ここでこうして皆さんにお伝えしている次第です。
天体が集中しているか、均等か
例えばこういう仮説などはいかがでしょう。 ヴィジュアルに5を振り分けられた人。 先天的にアイドル的な華を持っていたりします。いわば愛嬌の塊のような人です。 天体は合計10個しかないわけですから、残りの天体は5つ。 5つを例えば生育環境、財運、健康運……他にも多数のパラメーターがある中に均等に振り分けようとするとさすがに5つでは天体数が足りませんので、どうしても〝ヴィジュアル〞が際立っていること以外は、失礼かもしれませんが、何かが足りなかったり、平均的な素質であったりします。でもこの場合はキャラクター、パーソナリティに才能を持っているわけですから、その尖った個性で人生を勝負すればいい、となります。 また、社会的に評価を受けやすいところに星が集中している人は、社会で活躍しやすい生まれではありますが、実は体調に入念なケアが必要な体質であったり、人生が波乱万丈になったり。あるパラメーターに星が集中しているからこその反動というか、パワーが弱いエリアというのが必ず生まれます。逆にたくさんのパラメーターに星を1つずつ入れていっているようなオールラウンダーであればそういった上下の変動は少なく、運気や才能面の濃淡も安定していると言えるかもしれません。 ちなみにそうした万能タイプも、入っている天体によって才能の強弱はあるとはいえ、きちんとどこかに強みがありますし(過不足のないオールラウンダーであること自体も強みの一つ)、また偏りタイプであれば、当然ですがその星が集中しているところこそが人生のコアとも言える場所・業界・領域になるでしょう。 必ず何かと何かはトレードオフになるような仕組みとなっている。 これがわかれば「不平等である」とか「理不尽である」とは思わなくなりますし、自分の強みや安定感などを知ることで自分の個性について自信が持てた、納得できた、なんていう人だっているかもしれません。 そして、凹凸なんて言いますが、凹んでいるところ、欠けているところこそ周りからの助けが必要なエリアであり、誰かと誰かの才能が補完し合うトリガーポイントであることも忘れてはいけません。凹があるから誰かの凸が補ってくれる、助け合いが生まれることで人生にドラマが生まれたり、好転していくきっかけとなったりするのですから。 イラストレーション/伊藤健介
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