ゴーン会長に不正疑惑 日産が会見(全文1)個人に権限が集中し過ぎた
西川社長「1人の個人に権限、力が集中し過ぎた」
最後に1点だけ、こういう場で皆さんに私が申し上げるべきことかどうか、私もよく分かりませんが、本事案で判明したゴーン主導の不正、あるいはこれ、やはり長年にわたるゴーン統治の負の側面と言わざるを得ません。これはやはり事実として認めなければいけないことだと思っております。一方でこの19年間で日産で積み上げてきたこと、これは中には将来に向けた素晴らしい財産がたくさんあると。もちろんCEOとしての個人の貢献はありましたが、これは個人に帰するものというよりも、その期間に多くの従業員が努力をして積み上げてきたことであること、あるいはその前の経営危機に至るまでの90年代の苦労の時代、これは従業員の皆さん、そしてご家族、お取引先を含めた皆さん、大変苦労しました。その苦労と努力の貢献の結果、2000年を越えたあとのリカバリーがあったというふうに思っておりますので、その努力の結果、あるいはその結晶を今事案で無にはしたくない、できない。守るべきものは守って、育てていきたいと思っております。ここはぜひ、皆さんにもご理解をいただきたいなという気持ちでございます。 その上で、今日は事業運営について詳細を申し上げる場ではないというふうに思っておりますけども、将来に向けて受け継いで、さらに育てていくべき点、財産と、そしてゴーン統治の負の資産として清算、あるいは修正すべき点は1人の個人に権限、力が集中し過ぎた点、ゆがみ等々、これはいわゆる企業統治、ガバナンス、取締役会で議論していただくことにとどまらず、やはり事業運営についてもそういう部分についてより明らかにして、必要な部分に関しては時間を置かずに明確な手を打っていきたいと、このように考えております。 私のほうからはここまでとしたいと思います。なかなかその事案について詳細をお伝えできずに大変申し訳なく思っておりますけども、ここは捜査との関係で私自身が申し上げられることに限度があるということで、ご勘弁いただければと思います。私のほうからは以上です。 【書き起こし】ゴーン会長に不正疑惑 日産が会見 全文2に続く