10人中6人の男性が勃起不全を経験!?カップルはどう対処すべき?
不器用な行き違い
ちゃんと話さなければベッドの中で誤解が生じるのもいわば当たり前の成り行きで、夫婦仲に有害な結果をもたらす。専門家によれば、相手からのよくある非難は「あなたはもう私に飽きたのよ」、「もう私を愛していないんでしょ」、「つきあっている人がいるんでしょ」等。性科学者のヴァンサン・ユペルタンはその結果どうなるかを次のように解説する。「自尊心を傷つけられたと女性が感じるのはまったく正当なことだ。しかしながらこうした会話がなされると問題は大きくなり、次の機会に男性はより大きなプレッシャーにさらされることとなる。愛する相手に自分が欲望を感じていることを納得させなければならない、うまくやらなければならないと考えれば考えるほど不安も大きくなり、失敗する可能性も高くなる」 相手を慰めようとして火に油を注ぐ結果になることもある。悩むパートナーに対して介護者や看護師のような態度をとるのは不器用なやり方だ。性科学者のヴァンサン・ユペルタン曰く、「勃起不全の人が一番聞きたくないのは、"たいしたことないわよ"という慰め。だって彼にとってこれは非常に深刻なことで、自分の世界が崩壊するほど恥ずかしいことなのだから」 循環器系専門医のエレーヌ・シュスマンは日々の診察でこのことを目の当たりにしており、「患者のほとんどは、ひとりで絶望的な気分を抱え、やってくる。それはひとつに、なぜそうなってしまったのかが分からないから。そしてもうひとつは、この問題が男性の精神状態にどれだけ影響を及ぼしているのか、女性が無意識のうちに過小評価して悩みをわかってくれないから」と言う。性科学者のヴァンサン・ユペルタンも、「まずは相手の話をよく聞くこと。つきあって日が浅いカップルであれ、長年連れ添った夫婦であれ、よくある間違いは、相手が話している内容よりも、自分の考えや、夫婦の性生活が"どうあるべきか"という知識に基づいて、相手の反応を分析し、予測してしまうこと」と戒める。