五箇山の有機米使いおこわ・餅 日の出屋製菓(富山県南砺市)数量限定で商品化
日の出屋製菓産業(富山県南砺市田中・福光)が、有機米を使用した「黒大豆おこわ」と「祈祷(きとう)餅」を商品化した。同市が進める五箇山米プロジェクトの一環。24日は市役所で田中幹夫市長に、おいしさをアピールした。 日の出屋製菓産業と南砺市は2022年から、五箇山農業公社と連携し、五箇山地域でコメの有機栽培に取り組んでいる。3年目の今年は、同公社が楮(こうず)(上平)の約5400平方メートルで新大正もちを栽培し、約2トンを収穫。黒大豆おこわと開運招福の願いを込めた切り餅の祈祷餅に、このもち米を使用した。 川合洋平社長と同公社の堂前光宏事務局長が訪れ、栽培状況などを説明。市長はふっくら焼き上がった餅ともっちりとした食感のおこわを試食し、「すごくおいしい。健康にも環境にも良く安心感がある」と語った。市内の小中学校で有機野菜を使った給食を月1回程度提供していることに触れ、市長は「月2回に増やしたい」とも述べた。
川合社長は海外で有機食材の需要が高いとし、「いずれは海外でも販売していきたい」と述べた。 祈祷餅は直営店のささら屋で販売している。黒大豆おこわは、来年1月にささら屋福光本店で販売を予定。いずれも数量限定となる。