ファーウェイ、世界初の三つ折りスマホ「Mete XT」正式発表 10.2インチの大画面仕様で技術力アピール…価格は約40万円から
中国の通信機器大手・ファーウェイは現地時間の10日、世界初となる三つ折りを特徴とする新型スマートフォン「Huawei Mate XT」を発表した。中国国内のみでの取り扱いとなり、価格は19,999元~(日本円にして約40万円)。 【画像】ファーウェイが初めて披露した“三つ折り”できるスマホとは…製品詳細とアピールポイント(全6枚) Mate XTは世界初の商用化を果たす三つ折りスマートフォン製品として正式発表前より注目を集めている。特徴はなんといっても「内側と外側に二度折り曲げられる」三つ折り機構にあり、最大展開時はタブレットに匹敵するサイズである10.2インチとなり、大画面ディスプレイの搭載を実現した。 現在、ファーウェイは折りたたみスマホシリーズ「HUAWEI Mate X」を展開、中国国内ではサムスンを凌ぐ出荷シェアを持つ。現行機種は過去モデルと比べて薄型軽量化の進化が目まぐるしく、ブラッシュアップが図られている傍ら、これを進化させた三つ折りの研究開発も進めており、以前より複数の関連特許を出願していた。
大画面ならではのできることをアピール、早くも300万件超えの予約
この日行われた臨時のイベントではそんな同社技術の集大成として、世界初の商用化となる「Mate XT」を披露。デザイン、技術、カメラなど複数のトピックで本機の魅力を紹介したが、なかでも三分割画面を収めるにあたり、ヒンジ技術やスリムさを強くアピール。重量は298gと10.2インチサイズにしては軽量ながらも、5600mAhバッテリーや5.5倍望遠対応のメインカメラなど機能性には抜かりない。 現行の折りたたみ式のスマートフォンは大画面さが売りの横折り方式と、コンパクトでデザイン性に富んだ縦折り方式の2つに分類されるが、いずれも展開時のスクリーンサイズはタブレット未満との課題が指摘されていた。そこで、Mate XTでは、3つに折るというアプローチでより迫力ある、機能性に富んだデバイスを追求したという。 発表会のなかでは「動画視聴」「プレゼン資料の確認」「株価チャートの閲覧」「AI機能とのマルチタスク」など、大画面ならではの使い方を提案しつつ、一般的なスマートフォンと比較しての視認性の良さ、効率の高さをアピールした。 デザイン面ではゴールドの縁を備え、会社のブランドロゴと「Ultimate Design」との文字が刻まれた筐体になっており、ダークレッドとブラックの2種類がラインナップされている。ファーウェイの中国公式ストア「VMall」によれば、すでに389万件以上の予約が寄せられているといい、高価ながらも一定の需要があるようだ。
編集部テクノロジー情報班