定年退職後、毎日何をしていいかが分かりません。長い老後のために貯金は使いたくない…こんな「退屈な日々」を解消するおすすめの過ごし方とは?
健康第一でぶらっと楽しむ
“お金を使いたくない”との思いから、自宅に引きこもりがちになっている不安について考えます。ご心配のとおり運動不足は体力の低下だけでなく、生活習慣病を引き起こし認知症の発症にもつながりかねません。 「内閣府 令和4年 高齢者の健康に関する調査結果(全体版)健康について日頃心がけていること」によると、「健康診査などを定期的に受ける」(67.7%) 、「休養や睡眠を十分にとる」(67.3%)、「栄養のバランスのとれた食事をとる」 (65.8%)、「散歩やスポーツをする」(50.9%) となっています。これは全国の65歳以上(令和4年10月1日時点)の男女を対象に行った調査ですが、健康に気を遣っていることがわかります。 同調査で日頃から体の動かし方をたずねた質問では、「ジョギング、水泳等の運動をする」よりも、「買い物に出掛ける」「散歩する」「ウォーキングする」などの回答が上位に並びました。気軽に体を動かすことを、日々心掛けていることが伺えます。 実際に70歳代の数人にたずねても、散歩を実践している人は多いです。雑誌で見つけた○○ランチを食べに行って、周辺を散歩してきた。家から3駅分散歩して、カフェで休憩して電車で帰ってきた。「散歩だけど、夫婦で少し出掛けることでリフレッシュできて楽しい。お勧めよ」と筆者の知人の1人は話します。 この程度なら、それほどお金もかかりませんし、準備も不要です。気ままにぶらっと出掛けるなんて、定年後の醍醐味ではないでしょうか。 出典 公益社団法人 生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査 P.170~174 内閣府 令和4年 高齢者の健康に関する調査結果(全体版) 内閣府 令和4年 高齢者の健康に関する調査結果 調査結果の概要 医療・福祉 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部