弘前の和食店「やまなか」営業再開して1カ月 シーナシーナ店として
シーナシーナ弘前店(弘前市駅前)8階にある和食店「食事処 やまなか」(TEL 0172-37-5370)が10月31日に営業を再開して1カ月がたつ。(弘前経済新聞) 【写真】リンゴの天ぷらをスイーツにした「りんごの出会い」 イトーヨーカドー弘前店のレストラン階の同場所で営業していた同店。イトーヨーカドー弘前店が閉店した9月29日から休業していたが、シーナシーナ弘前店として営業を始めた10月31日から営業再開した。 やまなかの店主・山中純一さんは「イトーヨカドー弘前店の閉店が発表された2月は、今後どうなるのだろうと不安が募った。こうやって営業できていることがうれしい」と話す。 イトーヨーカドー弘前店が開業した1976(昭和51)年に同地で「お食事処 菊富士」が営業を始めた。2009(平成21)年に山中さんの父・春見さんが独立し、「食事処 やまなか」として営業を引き継いた。山中さんによると、ファミリーレストラン「ファミール」や洋食レストラン、ラーメン店など8階にはさまざまな飲食店が入ったが、現在は同店のみになったという。 営業を再開して1カ月がたち、常連客を中心に客足が戻ってきている。山中さんは「1カ月ぶりに再会したお客さまたちと日常会話をまた交わしている」と笑顔を見せる。リンゴの天ぷらをスイーツにした「りんごの出会い」は、客との会話で生まれた人気メニューの1つ。「刺身が食べられない」と声を聞き、刺し身を抜いた新メニューを作ったこともある。 菊富士から営業を引き継いだ後、人気メニューは残しつつ、新しいメニューを増やしているという。「昼から飲みに来る年配客や子どもと座敷席で食べる家族など、お客さまはさまざま。皆さまに満足し続けてもらうためにも、新しいメニューを作っている」と山中さん。 近年はインバウンド客も増え、来年2月には地下食品売り場に「ロピア」がオープンする。山中さんは「これからはシーナシーナの営業店として、お客さまに満足してもらえるような店でありたい」と話す 営業時間は10時~18時、土曜・日曜・祝日=20時まで。
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