沖縄のバスを手足のように使いたいだと!? それなら文字より「数字」を見ていただこうか!!
移動手段に公共交通機関を選ぶと、バスでしか行けない場所が沢山ある沖縄本島。ここで立ちはだかる最大の壁がバス利用の難しさだ。 【画像ギャラリー】沖縄のバスは「記号化」して乗るのがベスト?(11枚) 文・写真:中山修一 (沖縄のバスあるあるにまつわる写真つき記事はバスマガジンWebもしくはベストカーWebをご覧ください)
■日本一難しい?沖縄のバス
路線バスをメインの移動手段にするのは、日本全国どこでも多少のコツと経験、それに加えて勘が必要になってくる芸当かもしれない。 そんな中、県庁所在地を離れるとタクシー以外の公共交通機関が路線バスだけになる沖縄は、北海道・本州・四国・九州とは異なる、バスを利用するにあたっての独特な約束事がたくさんあるような気がする。 「前乗り・前降り」、「Suica使えない」、「遅延はつきもの」といった基本のお約束もそうだが、何より沖縄本島内には、あまりにも広いバス網が展開している。 そのため選択肢が多くなりすぎて、乗るバスを見つけるまでが大仕事。結果として「ジャムの法則」が働き、サジを投げてしまいたくなるところが、他の地域ではあまり経験したことのない、沖縄のバス最大の難しさだ。 転じて、苦労した分だけキレイに繋がった時の喜びが一層大きくなるため、その難しさこそ奥深い魅力に変わるとも言える。
■こだわるほどに泥沼へ!?
沖縄のバスは全国的に見て利用難易度が高いのは間違いない。とはいえ「とにかくA地点→B地点まで行けさえすれば良い」なら、どれに乗っても最終的にはB地点に着けるパターンは多々あるので、それほど身構える必要はないかも。 ただし、「A地点からC地点を経由してB地点へ行きたい」のようなコダワリ要素を入れると、一気にウエルカムto泥沼だ。 沖縄の主要4社と言われるバス会社の路線には、大体どれにも系統番号が割り振られている。「系統番号○○番」がフォーマルな言い方で、省略形では「○○系統」ではなく「○○番」で表す。 行き先が同じでも、系統番号が1違うだけで経路が全然変わったりする。行き先は共通だし、999番と一緒だろうと思って先に来た998番乗ったら、海岸線に寄せて進みたかったのに内陸入っちゃったよ!!なんて惜しすぎる事態は常に隣り合わせだと思って良さそう。