「まるで脅しのようなやり方だ!」…確認作業では隣のマンションと取り間違え「世田谷・違法高級マンション」でこだまする住民らの「悲鳴」
「これは企業体質の問題です」
一方、施工を担当した東急建設はこう回答した。 ―組合の会見内容についてご見解を聞かせてください。 「今回の件で住民の方にご迷惑をおかけしていることについてお詫びを申し上げます。会見の詳しい内容自体は把握しておりませんが、施工不良、施工の不具合があったことは事実でございます。その点については事業主である東急不動産とも連携しながら対応している状況でございます。引き続き誠意を持って対応していきたいと考えております」 ―施工不良の原因についてお聞かせください。 「大変恐縮ではございますが、個別の工事の内容についてはこれまでも開示をしておらず、詳細については回答していないことをご了承ください」 ―真北のズレの原因とご見解をお聞かせください。 「個別の内容になりますのでご回答は差し控えさせてください」 ―今回の問題を踏まえドエル・アルスシリーズの点検は行っているのでしょうか。 「会社としてこのような施工があったことは非常に重く受け止めております。品質自体は当社にとって非常に重要な要素になります。全社での体制の整備、従業員教育を引き続き実施し、再発防止に努めて参りたいと思っております」 ―自治体への報告はどのように行っているのでしょうか。また公金補助の返金についてのご予定はあるのでしょうか。 「個別の内容ですので回答は差し控えさせていただきます」 ―記者会見のご予定はあるでしょうか。 「会見の予定は今のところございません。今回の件で住民の方にご心配をおかけしたことはお詫びを申し上げたいと同時に今後、このようなことが起きないように再発防止に努めて参りたいと思います」 取材に応じた住民の一人はこう苦しい胸の内を明かす。 「地下ピットの一件から組合側は東急と1ヵ月に1度の話し合いを続け、次々と噴出するトラブルで2週間に1回、1週間に1回のペースになっていった。それが7年間です。そして最後は『やっぱり建て壊しますので、出て行ってください』のひとこと。私たちが怒っているのはなにもフロレスタの施工不良についてではありません。住民の感情を逆撫でするような東急の対応に憤っているんです。これは企業体質の問題です。買い取りの期限は遅くても今年の秋頃を予定しています」(前出・組合関係者) 施工不良、耐震構造の不備、そして違法建築という三重苦を生み出した東急。グループの理念である「美しい生活環境を創造し、調和ある社会と、一人ひとりの幸せを追求する」という約束が果たされる日は来るのだろうか。 【こちらも読む】『「シロアリの概念を覆す存在だ!」空から侵入し、マイホームを食い荒らす「アメリカカンザイシロアリ」のヤバすぎる実態…!』 ※「現代ビジネス」「週刊現代」では、みなさまからの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://tips.weeklygendai.com/
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