史上最も「新鮮」な監督が揃ったセ・リーグ
そして2年目を迎えるもう1人の監督が広島の緒方監督だ。昨シーズンは黒田の復帰という最高の追い風が吹きながら、前年を下回る4位に終ってしまった。広島が過去新監督を迎えた15度のシーズンで、前年の順位を下回る結果に終わったのは2度しかなかった(表8)。緒方監督の前に順位を下げた例は1963年の白石新監督まで遡るのである。 過去から見ても満足とはいえない1年目だった緒方監督だが、2年目となる今シーズンも4位以下に終わり、2年連続で就任前のシーズンの順位を上回れないとなると、その例も過去に3度しかない。1度目は1961年に就任した門前監督で、就任から2年連続で5位に終わり3年目のシーズンを迎えることはできなかった。2度目は1999年に就任した達川監督でこちらも2年連続の5位で就任前年の5位を上回れず退任。3度目は2010年に就任した野村監督で達川監督同様に2年連続5位に終わったが、こちらはその後も3年間監督を続けた。 いずれにしても2年連続で順位を上げられないとなるとチーム史上でもまれな失敗例となってしまうことは間違いない。緒方監督にとっては勝負の2年目となるだろう。 (株)日刊編集センター