モデルの岡田章吾が手がけるワークウエア「KEIMEN(カイメン)」に見る「畑オタク」の世界
現役モデルにして、モデルエージェンシー「VELBED.(ベルベッド.)」の代表を務め、農業ではなく“農”に勤しむ岡田章吾。
山梨県の道志村にある畑で作物を育て、農作業のためのワークウエア「KEIMEN(カイメン)」のDirectorとして日々多岐にわたる活動をしている。 今回は岡田さんの人物像に迫りながら、KEIMEN Directorとしての活動を紹介していきたい。 「21歳のときからモデルをはじめて、いま38歳になるのですが、6年前にモデル事務所とその翌年にKEIMENを立ち上げました。 農に関しては、もともとは横浜に貸し農園を借りたところからスタートしたのですが趣味が行き過ぎまして、農業の学校に1年通い、縁あっていまは山梨県道志村というところに畑を1.5反ほど借りて活動をしています」
畑をやりながら、不便に思った部分をデザインでカバーしていく
岡田さんが「畑オタク」になっていった経緯がわかったところで、どうやって農作業のためのワークウエアKEIMENが誕生したのかを引き続きお話しいただこう。 「東京から道志村へ通う際に、汚れてもいい服を着ていったり、現地で着替えたりということをしていたのですが、着たまま向かえて、着たまま帰りたいなと思うようになりました。また膝をついて作業したときに膝が痛いと感じたり、足が広げづらいと感じたり、いろいろと気づきがあったんです。そんなとき、知り合いのアパレル会社の人に声をかけてもらったのがきっかけでKEIMENをはじめることになりました。 ブランド名のKEIMENはドイツ語で『発芽』を意味します。畑をやっていると気づくことや、ひらめきがあるのですが、そのニュアンスが発芽のイメージとリンクする部分があると感じてこのネーミングにしました」
ファーストシーズンの10アイテム
ここからは岡田さんが農作業からインスピレーションを受け、KEIMENとして最初に作ったアイテムやブランドのルーツとなるファーストコレクションのアイテムを紹介してもらおう。