川崎Fが公式戦1か月ぶり勝利! 上海海港を3発撃破、ACLE前半戦は2勝2敗で折り返す
[11.5 ACLEリーグステージ第4節 川崎F 3-1 上海海港 U等々力] 川崎フロンターレは5日、AFCアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージ第4節で上海海港(中国)と対戦し、3-1で勝利した。前半12分にMF家長昭博が先制点を挙げ、1分後にはMF瀬川祐輔が2点目。33分にはDFファン・ウェルメスケルケン・際がダメを押す。後半38分に失点するが、点差を守り切って今大会2勝目。前半戦を2勝2敗で折り返した。 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 川崎FはACLEの3試合で1勝2敗の10位と低迷。公式戦5試合未勝利(1分4敗)と苦しい時間が続く中で、リーグフェーズ前半戦4試合目を迎えた。DF高井幸大やリーグ戦で負傷したMF脇坂泰斗がメンバー外のほか、ベンチには高卒ルーキーFW神田奏真が公式戦初のベンチ入りとなった。ケヴィン・マスカット監督が指揮する上海海港はリーグ2連覇を決めた試合から中2日で今節へ。先発を6人入れ替えており、エースの中国代表FWウー・レイがメンバー外となった。 川崎Fは序盤からボールを握り、立て続けに相手ゴールを脅かしていく。前半12分には先制に成功。DF佐々木旭から左にサイドチェンジのボールが飛ぶと、DF三浦颯太が一気にスピードに乗って突破を図る。PA内の深い位置までえぐるように入り込んでクロス。相手選手にクリアされるが、PA内に落ちたボールを家長が右足ダイレクトで合わせ、低い弾道をゴールに突き刺した。 先制から1分後、川崎Fはすかさず追加点を挙げる。中盤のMF山本悠樹が縦パスを通し、MF橘田健人が左横に流す。PA左からFWエリソンがシュートを放つも、GKイエン・ジュンリンにセーブされるが、ファーサイドにこぼれたところで瀬川がしっかりと押し込み、2-0と点差を広げた。 川崎Fは上海海港を最前線のプレスで封印。何度も前線で奪ってカウンターを仕掛けていく。前半33分にはさらに3点目。山本が左サイド中盤から浮き球のロングパスを通すと、裏に抜けたエリソンがPA左に入り込む。ボールキープから折り返したところを瀬川がスルー。ファーサイドで待ち構えたファン・ウェルメスケルケンが右足ダイレクトで叩き込み、相手選手に当たったボールは軌道を変えてゴールに入った。 前半は3-0とリードで折り返した川崎Fはハーフタイムでの交代なし。一方、中国は3枚替えを行った。後半開始以降も川崎Fがペースを握る。後半9分には上海海港に左CKをショートコーナーで始められ、DFワン・シェンチャオにゴール前からヘディングシュートを打たれるが、ゴール枠外に外れた。 川崎Fは後半19分に2枚替え。エリソンと直前のプレーで痛めた様子を見せていた山本を変え、FW山田新とMF大島僚太が入った。22分には上海海港にサイドから崩されてFWグスタボにヘディングで合わせられるが、枠外に外れる。34分、川崎Fが2枚替えでFW遠野大弥と瀬川を下げ、MF山内日向汰とFW小林悠がピッチに入った。 後半38分、川崎Fは失点を食らう。自陣近くまで運ばれると、MFオスカルのアシストから途中出場のMFマティアス・バルガスが右足ミドル。ゴール右隅に決められ、1-3と点差が縮まった。39分には負傷した佐々木が担架で運ばれ、DFジェジエウが6月29日のリーグ戦第21節・サンフレッチェ広島戦以来となる14試合ぶりの出場となった。 終盤はヒートアップする場面も見られ、後半45分に家長が相手に肘を当てたことでイエローカードを受ける。3分前にも1枚もらっていたため、レッドカードで退場となった。 残り時間を守り切った川崎Fが3-1で勝利。10月5日のリーグ戦で勝利して以来となる公式戦6試合ぶりの勝利となった。